ここ数年で格安SIMが多く提供されており、「スマホをより安く利用したい」という需要が増えています。
CMや広告などでお馴染みの「楽天モバイル」は、その中のひとつです。
使った分だけ支払うワンプランで、使いやすいと好評を得ています。
本記事では、auから楽天モバイルへの乗り換えに焦点を当てて、乗り換えのメリットや手順を解説します。
乗り換え後、料金がどれくらい安くなるのかについても合わせてみてみましょう。
ココがポイント
- 乗り換えると4,000円近くの月額料金を節約できる
- SIMの入れ替えだけで、お使いのスマートフォンのまま乗り換えられる
目次
auから楽天モバイルに乗り換える7つのメリット
auから楽天モバイルに乗り換えるメリットは、次の7つがあります。
乗り換えのメリット
- 月額料金をおさえられる
- データ利用量が無制限
- アプリで国内通話し放題
- 実店舗でサポートを受けられる
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- 料金プランがシンプル
- SIMの入れ替えだけでスマートフォンを使える
月額料金をおさえられる
詳しい料金プランは次章で詳しく紹介しますが、楽天モバイルに乗り換えると、4,000円近い月額料金をおさえられます。
auの月額料金は3,278円から、一方の楽天モバイルの月額料金は0円から利用できるので、乗り換え後はお得に利用できますよ。
データ利用量が無制限
楽天モバイルで20GB以上を使う場合、3,278円で無制限にデータを利用できます。
ただし、データを無制限で使えるのは、楽天回線に対応しているエリアに限ります。
アプリで国内通話し放題
楽天モバイルが提供している「Rakuten Link」のアプリを使用すると、国内通話し放題になるサービスがあります。
Rakuten Linkは通話だけでなく、メッセージ機能やグループチャット機能もあるので、大いに活用できますよ。
実店舗でサポートを受けられる
楽天は全国に多くの実店舗を展開しています。
オンライン専用で受付をしている格安SIMに比べて、問い合わせや万が一のトラブルのときは対応してもらえる安心感があります。
楽天ポイントが貯まる・使える
楽天モバイルは楽天ポイントが貯まります。
また、貯まったポイントを月々の支払いや端末の購入代金に充てられるので、お得感がありますよ。
支払いに充てるポイント数を設定できるのも便利です。
料金プランがシンプル
楽天モバイルは、使った分だけ支払うワンプランのみ提供しています。
5Gでも4Gでも料金プランは同じであるため、プラン選びに迷いません。
そのため、他社のような複雑な料金プランで分かりにくいことはないでしょう。
SIMの入れ替えだけでスマートフォンを使える
auから楽天モバイルに乗り換える際、SIMカードを差し替えるだけで、お使いのスマートフォンをそのまま利用できます。
ただし、楽天モバイルで動作確認された端末に限るので要注意です。
事前にお使いのスマートフォンが動作確認されているかを確認をしましょう。
auと楽天モバイルの料金プラン比較
続いて、auから楽天モバイルに乗り換える場合、どの程度月額料金を節約できるのかを詳しくみていきましょう。
この章では、auと楽天モバイルの料金を比較して、具体的な違いを検証します。
auの料金プラン
auには「ピタットプラン5G /4G」と「使い放題MAX 5G/4G」のプランがあります。
まずは、ピタットプラン5G/4Gからみていきます。
ピタットプラン5G /4Gは、使った分だけ支払いたい人に向いたプランです。
データ容量 | 月額料金 |
〜1GB | 3,278円 |
1GB超〜4GB | 4,928円 |
4GB超〜7GB | 6,578円 |
上記は「2年契約N適用時」の価格です。
ちなみに、家族割プラスやauスマートバリューの特典で上記の金額から割引されます。
割引後、〜1GBであれば2,178円で利用できますよ。
使い放題MAX 5G/4Gは、容量を気にせず多くのデータを使いたい人に向いたプランです。
データ容量 | 月額料金 |
使い放題(テザリングは最大30GB) | 7,238円 |
ちなみに、auスマートバリューや家族割プラス、au PAYカード支払い割をすべて適用すると、月々4,928円で利用できます。
また、テザリングなども含めて、データ利用料が3GB以下の月に関しては、1,650円が自動で割引されますよ。
ただし、テザリングを利用する場合は、最大30GBと限られるので注意しましょう。
楽天モバイルの料金プラン
楽天モバイルは、使った分だけ支払うワンプランのみです。
4Gも5Gも共通なので、非常に分かりやすい料金体系であるのが特徴です。
では、楽天モバイルの料金プランをみてみましょう。
データ容利用量 | 月額料金 |
1GBまで | 無料 |
3GBまで | 1,078円 |
20GBまで | 2,178円 |
無制限 | 3,278円 |
現在、5Gは一部エリアに限られています。
また、楽天回線エリア外では、5GB超過後は最大1Mbpsで使い放題になります。
一方、楽天回線エリアであれば、高速でデータ無制限です。
もっと詳しく知りたい方はこちら!
auから楽天モバイルに乗り換える手順
ここまで、auから楽天モバイルに乗り換えるメリットや、それぞれの料金プランの比較を解説しました。
この章では、auから楽天モバイルに乗り換える手順を詳しく紹介します。
事前に準備すること
auから楽天モバイルに乗り換える際、次の5つを準備しましょう。
- 本人確認書類
- 支払い用のクレジットカードや銀行口座
- MNP予約番号
- MNP転出手数料
- 現在契約しているプランの解約金(必要な場合のみ)
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 運転経歴証明書
- 療育手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- 特別永住者証明書
- 在留カード
- 健康保険証+補助書類
- 住民基本台帳+補助書類
- 日本国パスポート+補助書類
など
auでMNP予約番号を取得する
auで使っていた電話番号を楽天モバイルに引き継ぐために、「MNP予約番号」を発行する必要があります。
MNP予約番号の発行は、「My au」から手続きできますよ。
なお、auショップや電話でもMNP予約番号の発行はできますが、混み合うことを考えると、web上で行うことをおすすめします。
ちなみに、My auで手続きする方法は次の通りです。
- My auを開く
- 「スマートフォン・携帯」内の「ご契約内容/手続き」を選択
- 「お問合せ/手続き」内の「MNP予約」を選択してMNP予約番号を発行する
楽天モバイルに申し込む
続いて、楽天モバイルの申し込み手続きを行います。
- 楽天モバイル公式サイトの「申し込み」を選択
- プランやオプションを選択(新しい端末を購入する場合は製品も選択)
- SIMカードの種類を選択
- 本人確認書類のアップロードを行う
- 電話番号の選択は「他社から乗り換え」を選択
- 電話番号とMNP予約番号を入力
- 支払い方法を登録
- 申し込み完了
SIM到着後、MNP開通手続きを行う
申し込み完了後、SIMカードが到着します。
SIMカード到着後、auから楽天回線に切り替えるために「MNP開通手続き」を行う必要があります。
MNP開通手続きは、以下の手順で行いましょう。
- my 楽天モバイルを開く
- 「お申し込み履歴」を開き、「MNP転入する」を選ぶ
- 完了
APN設定を行う
続いて、インターネットに接続するための「APN設定」を行います。
なお、楽天モバイルで購入したスマートフォンに関しては設定不要です。
iPhoneやauのAndroidをそのまま利用する場合は、APN設定を行いましょう。
データ移行を行う
auから楽天モバイルに乗り換える際、スマートフォンを新しく購入した場合はデータの移行が必要です。
移行するデータは「電話帳」「写真や動画」「アプリ関係」などが該当します。
忘れずに行いましょう。
乗り換えのタイミングは?
auから楽天モバイルへの乗り換えを検討している人は、次のタイミングがベストです。
- 端末の残債を全て払い終わったタイミング
- 解約違約金がかからない更新月
端末の残債を全て払い終わったタイミング
auでは「毎月割」という、スマートフォン代金がお得になる割引を受けられるのですが、楽天モバイルに乗り換えた場合は、その割引が適用されなくなります。
ちなみに、auで購入した端末代金の残債は、au解約後も支払いは継続します。
負担を増やしたくない場合は、残債を全て払い切った状態での乗り換えをおすすめします。
解約違約金がかからない更新月
auは2年の契約縛りがあります。
そのため、契約更新月でないと解約違約金が発生します。
更新月に乗り換えすれば、解約違約金を払わずに済むので、事前にタイミングを確認しましょう。
auから楽天モバイルへ乗り換えるときに確認しておきたい5つの注意点
auから楽天モバイルに乗り換える際は、以下の5つに注意しましょう。
- SIMフリー端末を用意する必要がある
- auの解約違約金が高い
- auのポイントが消滅してしまう
- auのメールアドレスは使えなくなる
- 通信制限がかかる可能性がある
SIMフリー端末を用意する必要がある
auから楽天モバイルに乗り換える際、以下の場合は、SIMフリー端末であることを確認しなければなりません。
- お使いのスマートフォンを使う場合
- 楽天モバイル以外で新しくスマートフォンを購入する場合
一方、楽天モバイルで新しいスマートフォンを購入する場合は、上記のような心配は要りません。
auの解約違約金が高い
auは2年契約の縛りがあります。
もし更新月ではないタイミングで乗り換えをした場合、解約違約金が発生します。
解約違約金の金額は以下の通りです。
- 2年契約の場合は10,450円
- 2年プランNの場合は1,100円
2年プランNに変更することで、解約違約金を大幅に下げられます。
ただし、プラン変更の反映は手続きを行なった翌月となります。
解約違約金を大幅に下げたい人は、プラン変更のタイミングにも注意しましょう。
ちなみに、プラン変更はMy auから手数料なしで行えます。
auのポイントが消滅してしまう
auの利用中に、au WALLETポイントを貯めていた人は、乗り換え後のポイント消滅に注意してください。
楽天モバイルに乗り換える際は、プリペイドカードにチャージしたり、商品交換を行うなどで、ポイントの消滅を防ぎましょう。
auのメールアドレスは使えなくなる
auから楽天モバイルに乗り換える場合、有料の「auメール持ち運び」を利用しない場合、今まで使っていたメールアドレスは引き継げません。
楽天モバイルでメールアドレスを利用するなら、Gmailなどのアドレスを新たに登録する必要があります。
通信制限がかかる可能性がある
現在、楽天回線エリアは主要都市部から全国へ拡大中の段階です。
一方、auは全国各地でデータ通信を可能としています。
両者を比較すると、auでは各地で安定した通信が可能である一方、楽天モバイルは地域によって通信速度が制限される可能性があります。
ただ、現在楽天は基地を増やすなど、全国に対応するよう力を尽くしているようなので、今後は大手キャリアに劣らない通信環境が確立するかもしれませんね。
まとめ
auから楽天モバイルに乗り換える場合、データ容量によって、月額料金を4,000円近く節約できることが分かりました。
また、楽天モバイルに乗り換えることで、低価格でデータを無制限に利用できたり、アプリを使えば国内通話し放題になるなど、あらゆる恩恵を受けられます。
一方、auから乗り換えることで、違約解約金が発生したり、通信エリアが限られるなどの注意点があることも理解する必要があります。
では、最後に本記事のポイントをおさらいしましょう。
ポイント
- auから楽天モバイルに乗り換えると、4,000円近くの月額料金を節約できる
- 楽天モバイルは使った分だけ支払うワンプラン
- auの解約は更新月に行うのがベスト
- 楽天回線エリア外の通信速度は落ちるが、最大1Mbpsなのでそこまでの支障はない
- 楽天モバイルはSIMの差し替えだけで乗り換え可能
今後、人口カバー率をあげるため、楽天回線エリアを全国に展開する予定です。
楽天モバイルの価格帯と通信品質は、今後を見据えても利用する価値があるサービスと言えるでしょう。