「LINEMOに乗り換えると通信速度は遅くなるのかな…」「LINEMOの通信速度が速いのか気になる」
このような疑問やお悩みをお持ちの人は多いのではないでしょうか。
LINEMOはソフトバンクが提供する月額料金が非常に安く抑えられた料金プランです。
月額料金だけ見ると乗り換えたくなりますが、通信速度が遅いのではないかと不安になってしまいますよね。
この記事ではLINEMOの通信速度は速いのかを、実際の通信速度を参考に紹介していきます。
LINEMOの通信速度が心配な人や、LINEMOへの乗り換えを検討している人はぜひこの記事を参考にしてください。
目次
LINEMOの基本概要と料金プラン
LINEMOはソフトバンクが提供する格安の料金プランのことをいいます。
2種類の料金プランが用意されており、それぞれ月額料金や毎月使えるデータ容量が異なります。
スマホプラン | ミニプラン | |
月額料金 | 2,728円 | 990円 |
月間データ容量 | 20GB | 3GB |
データ容量超過後の通信速度 | 1Mbps | 300kbps |
スマホプランは毎月20GBまで使えて月額料金が2,728円の料金プラン、反対にミニプランは毎月3GBまでしか使えないものの月額料金は990円しかかかりません。
ただし、データ容量超過後の通信速度がスマホプランは1Mbpsなのに対して、ミニプランは300kbpsに抑えられています。
使えるデータ容量だけでなく、データ容量を使い切ったあとの通信速度にも違いがあると覚えておきましょう。
プランについてもっと詳しく知りたい方はこちら!
データ容量超過後の通信速度は速い?
LINEMOはデータ容量を超過後、スマホプランは最大1Mbpsにミニプランは最大300kbpsに速度制限されます。
速度制限後の通信速度を見ても速いのか遅いのか判断しにくいですよね。
そこで、LINEMOの速度制限時の通信速度と、他の格安プランや格安SIMの速度制限時の通信速度を比較してみました。
キャリア・格安プラン | 速度制限時の通信速度 |
LINEMO | スマホプラン:1Mbps ミニプラン:300kbps |
ahamo | 1Mbps |
povo | 1Mbps |
楽天モバイル | 1Mbps |
ドコモ | 128kbps |
au | 128kbps |
ソフトバンク | 128kbps |
UQモバイル | 中容量プラン以上:1Mbps 低容量プラン:300kbps |
Yモバイル | 中容量プラン以上:1Mbps 低容量プラン:300kbps |
LINEMOの速度制限時の通信速度と、他キャリアの格安プランの速度制限時の通信速度を比較した表が上記になります。
上記の表を見比べてみるとわかりますが、ドコモ・au・ソフトバンクは従来の料金プランのほうが速度制限時の通信速度が遅くなっています。
LINEMOはミニプランのみ300kbpsに制限されますが、それでも3大キャリアの速度制限時の通信速度より速い通信速度です。
またスマホプランの場合は、他キャリアの格安プランと同じ通信速度となるため、使い勝手に差はありません。
300kbpsや1Mbpsは何ができる?
ここからは300kbpsや1Mbpsの通信速度で何ができるのか説明していきます。
300kbpsはかなり通信速度が遅いため、できることは非常に限定されています。
ラジオアプリや文字のみのwebサイトの閲覧程度しかできないと考えておいたほうが良いでしょう。
1Mbpsの場合は、低画質の動画視聴や画像が少ないSNSの閲覧程度であれば行えます。
ただし、どちらの場合も以下の利用になると少し難しくなります。
- 高画質以上の動画使用
- 大容量のアプリやゲームのインストール・アップデート
- 高画質画像の多いWEBサイト、SNSの閲覧
- 大容量ファイルの送受信
上記の項目を利用するケースが多い場合は、光回線などを別で契約したり、大容量プランを契約したりしたほうが良いでしょう。
LINEMO公式サイトLINEMOはキャリア品質の高速通信が可能!
LINEMOはソフトバンクが提供する格安プランですが、通信品質自体はソフトバンクと一切変わりません。
LINEMOの公式サイトにも以下の文章が記載されています。
キャリア品質の高速通信
(引用:LINEMO)
このように記載されているため、基本的にはソフトバンクの通信品質と変わらないと考えて問題ないでしょう。
LINEMOは通信速度の制御が行われることがある
ソフトバンクの通信品質と変わりないLINEMOですが、一点注意してほしいポイントがあります。
それは、通信速度の制御が行われることがある、ということです。
LINEMOの公式サイトには以下の記載があります。
通信品質およびネットワーク利用の公平性確保のため、通信速度を制御する場合があります。
なお、通信の切断は行いません。また、よりよいネットワーク品質提供のため、トラヒック情報の収集、分析、蓄積を行います。
(引用:LINEMO 通信速度の制御について)
通信速度の制御は「動画サービス全般」「AR/VR/FR/Gaming」が対象となっています。
また他にも、混雑発生に伴う通信品質低下を防ぐために通信量が多い回線から順番に通信速度を制限することがあるとの記載も見つかります。
通信が混雑し、または通信の混雑が生じる可能性がある場合、ネットワーク全体の品質を確保するため、通信の種類及び内容にかかわらず、同じ設備を利用している通信量が多い回線から順に、通信速度を他の回線と同じ水準まで一時的に制御する場合があります。この通信速度制御は混雑が緩和されるとただちに解除されます。
(引用:LINEMO 通信速度の制御について)
頻繁に通信速度が制御されることは考えにくいですが、データを大量に使っている場合は制御されるかもしれないと考えておいたほうがよいでしょう。
ただし、これらの通信速度の制御はLINEMO独自のものではなく、ソフトバンクの料金プランにも見られるものです。
「通信制御実施条件」に記載されているように、内容はソフトバンクのほか料金プランもLINEMOも変わりません。
またLINEMOは使えるデータ容量が3GBor20GBしかないことを考えると、大量にデータ容量を使い続けられるわけではないため心配しすぎなくてよいでしょう。
LINEMOの実際の通信速度はどれくらい?
ここからは、LINEMOの実際の通信速度を紹介していきます。
LINEMOを使っているユーザーが測定した通信速度の平均値を表にまとめたためご覧ください。
LINEMOの実効通信速度 | |
下り平均通信速度 | 54.46Mbps |
上り平均通信速度 | 12.37Mbps |
平均Ping値 | 40.25ms |
(参考:みんなのネット回線速度)
上記は2021年12月から直近3カ月以内の通信速度の平均値です。
下り平均通信速度は50Mbps以上出ているため、動画配信サービスやソシャゲもLINEMOであれば快適に楽しめます。
ネットサービスの通信速度の目安
LINEMOの平均通信速度が50Mbps程度だということはわかりました。
ですが、50Mbpsの通信速度でどれくらいのネットサービスが楽しめるのかわからない人は多いですよね。
そこでここからは、各ネットサービスの必要な通信速度をまとめていきます。まずは以下の表をご覧ください。
ネットサービス | 推奨通信速度 |
LINEやメール | 1~5Mbps |
WEBサイト・SNSの閲覧 | 1~10Mbps |
テレビ電話・テレビ会議 | 5~20Mbps |
動画視聴 | 4K:20Mbps 1080p:5Mbps 720p:2.5Mbps 480p:1.1Mbps 360p:0.7Mbps |
スマホで利用することが多いインターネットサービスの推奨通信速度は上記のとおりです。
上記の表をご覧いただくと、LINEMOで50Mbpsの速度が出ていれば、すべてのインターネットサービスが快適に利用できることがわかります。
LINEMOの時間帯別通信速度
格安SIMはお昼の時間帯や夕方の時間帯の通信速度が遅いと聞いたことがあるかもしれません。
LINEMOは格安SIMではありませんが、お昼や夕方の通信速度は遅くなるのか調べてみたので結果をご覧ください。
時間帯 | 下り平均通信速度 | 上り平均通信速度 |
朝(5:00~8:59) | 49.87Mbps | 12.28Mbps |
昼(12:00~12:59) | 71.02Mbps | 12.22Mbps |
夕方(16:00~18:59) | 38.73Mbps | 10.28Mbps |
夜(20:00~22:59) | 57.5Mbps | 12.99Mbps |
深夜(0:00~4:59) | 60.69Mbps | 13.66Mbps |
(参考:みんなのネット回線速度)
上記は2021年12月から直近3カ月以内の時間帯ごとの平均通信速度をまとめた表です。
夕方ごろは若干通信速度が低下しているものの、他の時間帯は問題なく使えています。
他の格安SIMであればお昼や夕方頃はインターネットにつながりにくくなることがありますが、LINEMOであればすべての時間帯が安定して使えると覚えておきましょう。
LINEMOの通信速度とキャリア・格安プランの通信速度を比較
ここからは、LINEMOの通信速度と他のキャリアや格安プランとの通信速度を比較していきます。
ahamoやpovo、従来のキャリアとの比較となるためご覧ください。
キャリア | 下り平均通信速度 |
LINEMO | 54.46Mbps |
ahamo | 103.65Mbps |
povo | 72.66Mbps |
楽天モバイル | 33.2Mbps |
ドコモ | 145.73Mbps |
ソフトバンク | 95.81Mbps |
au | 100.51Mbps |
(参考:みんなのネット回線速度)
LINEMOと他のキャリアや格安プランの通信速度を比較した表が上記になります。
LINEMOは50Mbps以上の通信速度が出ていますが、ドコモの格安プランahamoは100Mbps以上、auの格安プランpovoは70Mbps以上出ていることがわかりました。
LINEMOの50Mbps以上の通信速度も十分速い数値ですが、より速い格安プランが良い場合はahamoやpovoを選ぶと良いでしょう。
また、従来の料金プランと比べると若干通信速度が遅くなることもわかりました。
通信品質自体はキャリアと変わらないと発表されていますが、若干通信速度自体は遅くなることがあると覚えておきましょう。
LINEMOの通信速度と格安SIMの通信速度を比較
ここからは、LINEMOの通信速度と格安SIMの通信速度を比較していきます。
LINEMOを契約するか格安SIMを契約するか迷っている人は参考にしてください。
また、格安SIMはお昼や夕方頃に通信速度が低下することが多いため、お昼や夕方頃の通信速度を比較していきます。
キャリア・格安SIM | 下り平均通信速度 |
LINEMO | 昼:71.02Mbps 夕方:38.73Mbps |
UQモバイル | 昼:55.6Mbps 夕方:50.59Mbps |
Yモバイル | 昼:44.36Mbps 夕方:61.38Mbps |
mineo | 昼:6.31Mbps 夕方:18.02Mbps |
IIJmio | 昼:14.36Mbps 夕方:46.43Mbps |
BIGLOBEモバイル | 昼:6.35Mbps 夕方: 12.45Mbps |
OCN モバイル ONE | 昼:22.27Mbps 夕方:29.77Mbps |
(参考:みんなのネット回線速度)
LINEMOと人気が高い格安SIMのお昼・夕方頃の平均通信速度を比較した表が上記になります。
UQモバイルやYモバイルなどのサブブランド系格安SIMはお昼も夕方も安定した通信速度が出ています。
ですが他の格安SIMはお昼や夕方頃は通信速度がガクッと低下していることがわかりました。
LINEMOはUQモバイルやYモバイルとほとんど変わらない通信速度が出ているため、安定して速い格安SIMを探していた人にもLINEMOはおすすめします。
まとめ
この記事ではLINEMOの通信速度についてまとめてきました。
LINEMOはソフトバンクと同じ通信品質となっており、通信速度自体も安定して速い数値が出ています。
速度制御の話を聞いて不安に思った人もいるかもしれませんが、LINEMOは最大でも月に20GBのプランしかないため、ほとんど影響がありません。
また他の格安SIMと比べると、お昼や夕方頃にも安定した通信速度が出ているため、LINEMOの通信速度が心配だった人は安心してください。
LINEMO公式サイト