格安SIMには色々な種類がありますが、CMや家電量販店の掲示などで見かけた「UQモバイル」が気になるという方も少なくないでしょう。
UQモバイルは、様々なメリットがあるおすすめの格安SIMです!
筆者も実際にUQモバイルを3年ほど使っていますが、非常に満足していますよ。
一方で、UQモバイルには気をつけなければいけないデメリットも存在しています。
この記事では、UQモバイルのメリットとデメリットについてそれぞれ解説します。
目次
- 1 UQモバイルとは?
- 2 UQモバイルのメリットは?
- 2.1 なんと言っても通信速度が速い!
- 2.2 かけ放題オプションが3種類あり、通話料金も抑えられる
- 2.3 速度制限中の通信速度が速い
- 2.4 余った通信量を翌月に繰り越して使える
- 2.5 契約期間なし!いつでも無料解約できる
- 2.6 UQモバイルは、月額220円でキャリアメールを使える!
- 2.7 60歳以上ならかけ放題が割安・キャリアメールを無料で使えるのも嬉しい!
- 2.8 他社からの乗り換えだと、スマートフォンをかなり安くセット購入できる
- 2.9 auからは手軽に「番号移行」で乗り換えられる
- 2.10 契約前に、SIMカードをレンタルして試すことができる
- 2.11 店頭でサポートを受けられる数少ない格安SIM
- 3 UQモバイルのデメリットは何?
- 4 UQモバイルはどんな人におすすめ?
- 5 まとめ
UQモバイルとは?
KDDIのサービスなので、回線はauのものが使われています。
料金プランは、以下の3種類が設定されていますよ。
UQモバイルの料金プラン | |||
くりこしプランS+5G | くりこしプランM+5G | くりこしプランL+5G | |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
料金についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
UQモバイルのメリットは?
UQモバイルには、様々なメリットがあります。
一言でまとめると、細かい部分まで充実した仕様となっているので、auなどの大手キャリアから乗り換えてもあまり違和感を覚えることはありません。
それぞれ解説するので、自分にとってメリットが大きなものかどうかじっくり考えてみてくださいね。
なんと言っても通信速度が速い!
UQモバイルの最大のメリットと言えるのが、通信速度の速さです。
UQモバイルは、2021年のJ.D.パワーによる携帯電話顧客満足度調査で1位を獲得しています。
格安SIMは多くの場合、ドコモなどの大手キャリアから回線の一部分を借りてサービスを提供しています。
キャリアから回線を借りている格安SIMだと回線全体を使えるわけではないため、お昼など利用者が増える時間帯は混み合ってしまい速度が下がることもあります。
「格安SIMに乗り換えたいけど、通信品質が下がったら困る…」という方も、UQモバイルなら心配ありません。
筆者も実際にUQモバイルを長い間使っていますが、とくに速度が遅いと感じた場面は今までありませんでした。
こちらもチェック!
かけ放題オプションが3種類あり、通話料金も抑えられる
UQモバイルは格安SIMの中でも、通話オプションが充実しています。
auなどの大手キャリアでは、5分かけ放題や時間制限がないかけ放題をもれなく提供していますよね。
格安SIMの場合、実はかけ放題が未提供なケースもしばしばあるんです。
UQモバイルの通話オプション | |
通話パック(60分/月) | 550円 |
かけ放題(10分/回) | 770円 |
かけ放題(24時間いつでも) | 1,870円 |
通話パックでは、1ヶ月のうち60分の通話料金が定額の範囲内で利用可能となります。(超えた分は30秒20円で請求)
10分かけ放題は1回につき10分の通話料金が定額の範囲内となり、10分をオーバーした分の通話料金は30秒20円で請求されます。
24時間いつでものかけ放題は、国内通話がもれなくかけ放題になるので1回・1ヶ月に何分通話しても追加料金はかかりません。
むしろauなどの大手キャリアよりも多い、3種類から好きな通話オプションを選べるのは嬉しいポイントですね。
速度制限中の通信速度が速い
通常、携帯電話の回線は契約している通信量を使い切ると速度が制限されます。
大手キャリアの場合は、小容量のプランだと128kbpsに速度が制限され、メールなどの軽い用途でも読み込みに時間がかかってしまいますよね。
UQモバイルでは、速度制限中の通信速度が速めになっています。
UQモバイルの速度制限時のスピード | |
くりこしプランS+5G | 300kbps |
くりこしプランM+5G | 1Mbps |
くりこしプランL+5G | 1Mbps |
くりこしプランS+5Gの最大300kbpsでは、文字中心のSNSやメッセージアプリ、掲示板などであればスムーズに読み込めます。
動画も低画質ならギリギリ再生可能、YouTubeなら144p~240p程度の画質であれば見られますよ。
くりこしプランM+5GやL+5Gは1Mbpsとなっていて、YouTubeの標準画質の動画くらいならすぐ読み込めます。
もちろん、Webサイトの閲覧やSNS、LINEの無料通話などもできますよ。
契約した通信量を使い切ってもある程度快適に使えるのは、UQモバイルの見逃せないメリットです。
節約モードで、自分から速度を抑えて通信量を節約できるのも嬉しい
UQモバイルでは、UQポータルアプリから自分で通信速度を低速に切り替えることもできます。(節約モード)
節約モードに切り替えている間は、高速通信量が消費されません。
つまり「動画を見るときだけ素早く読み込むため高速通信をして、普段は低速にしておいて通信量を節約する」などの使い方ができますよ。
使いたい時に自由に高速通信ができるのも、UQモバイルのメリットです。
こちらで詳しく解説中!
余った通信量を翌月に繰り越して使える
UQモバイルでは、月末時点で余っている通信量を翌月まで繰り越せます。
例えば3GBのくりこしプランS+5Gを契約していて、通信量が月末に1GB余っていたら、翌月は4GB通信できます。
ただし翌々月までの繰越はできないので、繰り越された分の通信量は翌月の段階でしっかり使い切るように気をつけましょう。
こちらで詳しく解説中!
契約期間なし!いつでも無料解約できる
UQモバイルには契約期間の設定がなく、いつでも自由に無料で解約できます。
まずは契約してみて、合わなかったら解約する、といったことも可能です。
解約方法を知りたい方はこちら!
UQモバイルは、月額220円でキャリアメールを使える!
大手キャリアでは、ドコモメールなどの「キャリアメールアドレス」を使えますよね。
キャリアメールはキャリアを解約したり、他社へ乗り換えたりすると失われてしまいます。
乗り換え後の回線でもキャリアメールがあれば引き続きキャリアメールを使えますが、格安SIMの場合提供がないことも多いんです。
キャリアメールは相手がキャリアメールしか使っていないような時でもスムーズに連絡できるので、できれば格安SIMへの乗り換え後も使いたい!という方もいるのではないでしょうか。
UQモバイルでは、月額220円の有料ではあるもののキャリアメールを利用できます。
格安SIMに乗り換えてからもキャリアメールを使いたいという方でも、UQモバイルなら安心ですよ。
こちらもチェック!
60歳以上ならかけ放題が割安・キャリアメールを無料で使えるのも嬉しい!
UQモバイルは、60歳以上の方が契約する場合以下の2つの特典を受けられます。
- かけ放題(24時間いつでも)が月額770円に割引
- キャリアメールが月額0円で利用可能
とくに専用の手続きなどをする必要はなく、各オプションを60歳以上の方が申し込めば特典が適用されますよ。
かけ放題(24時間いつでも)は本来月額1,870円のオプション、キャリアメールも月額220円なので、総額1,320円もお得です。
通話やメールをお得にできるので、60歳以上の方の格安SIMへの乗り換えにはUQモバイルがおすすめですよ。
他社からの乗り換えだと、スマートフォンをかなり安くセット購入できる
UQモバイルはスマートフォンのセット販売に積極的で、割引も盛んです。
特にauとpovo1.0を除く他社、例えばドコモやソフトバンクから乗り換える場合は、最大22,000円という高額な割引を受けられることもありますよ。
手持ちのスマホの調子が悪い、壊れてしまったという場合は、UQモバイルへ乗り換える時に新しい機種をセット購入するのがおすすめです。
iPhone 12シリーズを取り扱っている数少ない格安SIM!
UQモバイルでは2022年1月現在、iPhone 12やiPhone 12 miniといった2020年発売の新しめなiPhoneも販売されています。
さらに2019年登場のiPhone 11や、4.7インチのコンパクト画面で片手でも使いやすいiPhone SE(第2世代)といった機種も使えますよ。
他の格安SIMだとそもそもiPhoneの取り扱いがなかったり、あっても中古品や数年前の機種だったり、または選べる選択肢が少ないといったケースが度々あります。
iPhoneユーザーの方が豊富な選択肢から好きなものを選んで機種変更できるのも、UQモバイルのメリットですね。
こちらもチェック!
オンライン契約ならSIMカード単体契約でもお得
新規契約やau・povo以外からの乗り換えなら、SIMカードのみの契約で最大10,000円分のau PAY残高がもらえるキャンペーンも行われています。(終了日未定)
また通信量を増やせる「増量オプションⅡ」を契約すれば3,000円分のau PAY残高も追加でもらえますよ。
手持ちのスマホをUQモバイルで引き続き使うとしても、お得な還元を受けられるのが嬉しいですね。
auからは手軽に「番号移行」で乗り換えられる
通常、大手キャリアから格安SIMへ乗り換える場合は「MNP予約番号」を発行しなければいけません。
番号はWebなどからすぐ発行できますが、ちょっと面倒ですよね。
auからUQモバイルに乗り換えるなら、提供しているのが同じKDDIなこともあってかMNP予約番号を発行する必要がありません。
ただ契約時に「auから乗り換え」とするだけで、MNP予約番号や契約事務手数料不要で乗り換えられます。
契約前に、SIMカードをレンタルして試すことができる
UQモバイルではなんと、「Try UQ mobile」というサービスにより無料でSIMカードをレンタルできます。
Webで申し込めば自宅にSIMカードが送られてくるので、あとはしばらく使ってみて期限までに返却すればOKです。
ここまで色々なメリットについて解説してきましたが、とくに通信速度は実際に使ってみないと本当に快適かはわからない!と思う方も少なくないと思います。
乗り換え前に実際のSIMを試せるのも、UQモバイルを選ぶメリットですよ。
店頭でサポートを受けられる数少ない格安SIM
UQモバイルはサポートが充実していて、UQスポットやauショップ、au Styleといった店舗での取り扱いがあります。
新規申し込みや機種変更、契約情報の変更が店舗で可能となっていて、UQスポットやau Styleでは端末の修理受付もしてもらえますよ。
格安SIMの場合、店舗でのサポートはなくネットや電話での対応のみになっているものもしばしばあります。
トラブル時や各種手続きをしたい時などにお店に相談したい方は、UQモバイルを選べば安心ですよ。
UQモバイルのデメリットは何?
ここまでUQモバイルのメリットについて、詳しく解説してきました。
一方でUQモバイルには、いくつかの気をつけたいデメリットもあります。
メリットだけでなくデメリットもしっかり確認して、納得できるかどうか判断してみてください。
ドコモやソフトバンクを使っている人は、スマホのSIMロック解除が必要
現在au以外のキャリアでスマホを購入して使っている方は、iPhone 13シリーズや2021年10月以降発売のスマホを除いて端末に「SIMロック」がかかっています。
au以外のSIMロックがかかったスマホは、そのままだとau回線であるUQモバイルでは使えません。
乗り換え前に、SIMロックを解除しておく必要があります。
SIMロックは店舗だと3,300円ほどの手数料がかかってしまいますが、My docomoやMy SoftBankといったWeb上のマイページからなら無料で行なえますよ。
またauユーザーの方も、iPhone 6s~7など一部の機種はSIMロックを解除しないといけない場合があります。
そして手持ちの機種がUQモバイルに非対応だったら、新しい機種のセット購入を行いましょう。
料金プランが3種類だけで、選択肢が少ない
UQモバイルでは3、15、25GBの3種類から容量を選べますが、言い換えると3つしか選択肢がありません。
1GBや2GBで十分、反対に使い放題プランなどの大容量を選びたいといった方には、ちょっと使いづらいと感じる可能性があります。
増量オプションⅡを申し込めば、月額+550円で最大5GB増量できる
UQモバイルのプランは3種類ですが、月額550円の増量オプションⅡを申し込めば通信量を増やせます。
3GB→5GB、15GB→20GB、25GB→30GBに容量がアップしますよ。
1年間は無料で増量オプションⅡを使えるので、通常の通信量では足りない場合は申し込んでみてください。
自宅セット割を利用しない場合は、月額料金がちょっと高め
UQモバイルは、実は格安SIMの中ではちょっと料金設定が高めです。
3GB前後のプランにおける通常月額料金を、IIJmioやOCNモバイルONE、BIGLOBEモバイル、Yモバイルと比べてみました。
格安SIMの月額料金比較(3GB程度の場合) | |
UQモバイル | 1,628円 |
Yモバイル | 2,178円 |
IIJmio | 858円(2GB)、1,078円(4GB) |
OCNモバイルONE | 990円 |
BIGLOBEモバイル | 1,320円 |
見てのとおり、UQモバイルはちょっと高めの料金設定です。
UQモバイルとYモバイルは大手キャリアの回線品質の高いサービスなこともあってか、ちょっと料金が割高に設定されています。
ただしauでんきか、auひかりなどの光回線サービスをセットで契約すれば3GB月額990円などの割引料金になりますよ。
UQモバイルの月額料金(自宅セット割適用時) | |
くりこしプランS+5G(3GB) | 990円 |
くりこしプランM+5G(15GB) | 2,090円 |
くりこしプランL+5G(25GB) | 2,970円 |
筆者は電気をauでんきに乗り換えることで、3GB月額990円でUQモバイルを使っています!
料金についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
5Gエリアはまだ狭いので、あまり活用できないことにも注意!
UQモバイルは5Gに対応していますが、auの高速通信ができる5Gエリアはまだそこまで広がっていません。
一応サービスとして存在はしている5Gですが、完璧な状態でどこでも高速通信ができるようになるのはまだまだ先です。
5Gを活用するためにUQモバイルを選ぶ!といったことは、止めておいたほうがいいと考えられますよ。
こちらもチェック!
半額通話は未提供
UQモバイルは通話オプションが充実していますが、通話の基本料金は30秒22円です。
他社の場合IIJmioなど、通話料金が30秒11円など半額になるサービス・プランを提供している格安SIMもあります。
「かけ放題を契約するほどじゃないけど、普段の通話料金を抑えたい」という方は、ご注意ください。
UQモバイルはどんな人におすすめ?
最後に、メリット・デメリットを踏まえつつUQモバイルはどんな人におすすめかを解説します。
- 料金の安さだけでなく、使いやすさも求めたい
- auでんきまたはauひかりなどの自宅セット割対象サービスを申し込める・利用中
- 60歳以上で、通話やキャリアメールを使うことが多い
UQモバイルは店舗でのサポートを受けられたり、速度が速い、節約モードが高速などの理由から通信が快適だったりするのが特徴です。
安さと合わせて快適さも求める人には、UQモバイルがおすすめですよ。
他社と同水準の安さを求めたい場合は、auでんきなどのサービスをセットで使えることも必須条件となります。
そして60歳以上で通話やメールをよく使っている場合は、キャンペーン特典でかけ放題やメールをお得に使えるUQモバイルがおすすめの選択肢になります。
まとめ
今回は、UQモバイルのメリットやデメリットについて解説しました。
ポイント
- UQモバイルはau回線の格安SIMで、プランは3GB、15GB、25GBの3種類
- 増量オプションⅡは月額550円で1年間無料、通信量を5GB、20GB、30GBに増量できる
- UQモバイルはKDDI提供で、通信速度が速く快適
- 速度制限時も高速で、自由に速度を切り替えて通信量を節約できるのも魅力
- UQスポットやau Style、auショップでサポートを受けられる
- プランの選択肢の少なさや、標準価格が他社と比べてやや高めなのは難点
- 通話系オプションが充実しているが、通話の通常料金を下げられるサービスは未提供