「ahamoに乗り換えたいけど海外でも使えるのか不安」「ahamoが海外でも使えるのか気になる」
このような疑問やお悩みをお持ちの人は多いのではないでしょうか。
結論を先にお伝えすると、ahamoは海外でも電話やデータ通信が行えるため安心してください。
この記事ではahamoを海外で使うときの設定方法や、ahamoが使える国や地域について説明していきます。
海外でもahamoを使いたい人や、ahamoに乗り換える予定がある人はぜひ参考にしてください。
目次
ahamoは海外でも利用できる!
冒頭でもお伝えしたとおり、ahamoは海外でも通話・SMS・データ通信が利用可能です。
海外で使うときでもテザリングも可能なため、パソコンやタブレットを持ち込み、インターネットに接続できます。
追加料金無しで利用できる
キャリアや他の格安SIMは海外で利用する際は、契約中のデータ容量とは別にデータ容量がカウントされます。
そのため、海外で利用する際は通常のプラン料金+海外で使ったデータ容量が翌月の支払い時に発生します。
しかし、ahamoは通常の20GBの中から海外でも消費していくため追加料金が発生しません。
また使えるデータ容量の上限も20GBに収まるため、海外で使いすぎてしまい高額請求につながる心配も少ないです。
手続きを行わないで利用できる
キャリアや他の格安SIMは海外で使う場合、国内で国際ローミングというオプションに申し込みを行わなければいけません。
しかしahamoの場合は、国内で申し込みなどを行う必要がありません。
特別な申し込みを行わず海外に行って、到着次第海外データ通信をONにするだけで海外でも利用可能です。
非常に簡単に海外でも使えるため、海外での利用が多い場合でもahamoはおすすめです。
ahamoが使える国と地域
ahamoは、通話SMSが使えるエリアとデータ通信が使えるエリアが若干異なります。
それぞれ分けて説明していくため、渡航先でどちらも使えるのか確認していきましょう。
通話・SMSが使えるエリア
ahamoの通話SMSが使えるエリアは以下になります。
エリア | 対象国 |
北米 | アメリカ(本土)/アラスカ/カナダ/グアム/サイパン/ハワイ |
アジア | インド/インドネシア/カンボジア/シンガポール/タイ/フィリピン/ブルネイ/ベトナム/マカオ/マレーシア/ミャンマー/ラオス/韓国/香港/台湾/中国/バングラデシュ |
オセアニア | オーストラリア/キリバス/クック諸島/クリスマス島/サモア/ソロモン諸島/トンガ/ナウル/ニューカレドニア/ニュージーランド/バヌアツ/パプアニューギニア/パラオ/フィジー/仏領ポリネシア/ミクロネシア連邦 |
ヨーロッパ | アイスランド/アイルランド/アゼルバイジャン/アゾレス諸島/アルバニア/アルメニア/アンドラ/イギリス/イタリア/ウクライナ/ウズベキスタン/エストニア/オーストリア/オランダ/ガーンジー/カザフスタン/カナリア諸島/キプロス/ギリシャ/キルギス/グリーンランド/クロアチア/コソボ/サンマリノ/ジブラルタル/ジャージー/ジョージア/スイス/スウェーデン/スペイン/スペイン領北アフリカ/スロバキア/スロベニア/セルビア/タジキスタン/チェコ/デンマーク/ドイツ/トルクメニスタン/トルコ/ノルウェー/バチカン/ハンガリー/フィンランド/フェロー諸島/フランス/ブルガリア/ベラルーシ/ベルギー/ポーランド/ボスニア・ヘルツェゴビナ/ポルトガル/マケドニア/マディラ諸島/マルタ/マン島/モナコ/モルドバ/モンテネグロ/ラトビア/リトアニア/リヒテンシュタイン/ルーマニア/ルクセンブルク/ロシア |
中南米 | アルゼンチン/アルバ/アンギラ/アンティグア・バーブーダ/ウルグアイ/英領バージン諸島/エクアドル/エルサルバドル/オランダ領アンティル(キュラソー・ボネール島)/オランダ領信徒・マールテン/ガイアナ/キューバ/グアテマラ/グアドループ島/グレナダ/ケイマン諸島/コスタリカ/コロンビア/ジャマイカ/スリナム/セントクリストファー・ネイビス/セントビンセント・グレナディーン諸島/セントルシア/タークス諸島・カイコス諸島/チリ/ドミニカ共和国/ドミニカ国/トリニダード・トバゴ/ニカラグア/ハイチ/パナマ/バハマ/バミューダ諸島/パラグアイ/バルバドス/プエルトリコ/フォークランド諸島/仏領ギアナ/仏領サン・マルタンブラジル/ブラジル/米国バージン諸島/ベネズエラ/ベリーズ/ペルー/ボリビア/ホンジュラス/マルティニク/メキシコ/モンセラット |
中東 | アフガニスタン/アラブ首長国連邦/イエメン/イスラエル/イラク/イラン/オマーン/カタール/クウェート/サウジアラビア/シリア/バーレーン/パレスチナ自治区/ヨルダン/レバノン |
アフリカ | アセンション島/アルジェリア/アンゴラ/ウガンダ/エジプト/エスワティニ/エチオピア/ガーナ/カーボベルデ/ガボン/カメルーン/ガンビア/ギニア/キニアビサウ/ケニア/コートジボワール/コモロ/コンゴ共和国/コンゴ民主共和国/サントメプリンシペ/ザンビア/シエラレオネ/ジブチ/ジンバブエ/スーダン/セイシェル/赤道ギニア/セネガル/セントヘレナ島/タンザニア/チャド/中央アフリカ/チュニジア/トーゴ/ナイジェリア/ナミビア/ニジェール/ブルキナファソ/ブルンジ/ベナン/ボツワナ/マイヨット島/マダガスカル/マラウイ/マリ/南アフリカ/南スーダン/モーリシャス/モーリタニア/モザンビーク/モロッコ/リビア/リベリヤ/ルワンダ/レソト/レユニオン |
(参照:WORLD WINGが利用可能な国・地域)
ahamoの通話・SMSはドコモの「WORLD WING」の対象地域と同じになります。
データ通信が使えるエリアと比べると、通話・SMSが使えるエリアは若干広いことが特徴です。
対象地域はWORLD WINGと同じですが、手続きなどは必要ないため安心してください。
データ通信が使えるエリア
データ通信が使えるエリアは以下のとおりです。
エリア | 対象国 |
北米 | アメリカ/アラスカ/カナダ/グアム/サイパン/ハワイ/ |
アジア | インド/インドネシア/カンボジア/タイ/フィリピン/ブルネイ/マカオ/マレーシア/ミャンマー/ラオス/韓国/香港/台湾/中国/バングラディッシュ |
オセアニア | オーストラリア/ニュージーランド/フィジー/ナウル/ |
ヨーロッパ | アイルランド/アゾレス諸島/アンドラ/イギリス/イタリア/エストニア/オーストリア/オランダ/カナリア諸島/キプロス/ギリシャ/クロアチア/サンマリノ/スイス/スウェーデン/スペイン/スペイン領北アフリカ/スロバキア/チェコ/デンマーク/ドイツ/トルコ/ノルウェー/バチカン/ハンガリー/フィンランド/フランス/ブルガリア/ベルギー/ポーランド/ポルトガル/マディラ諸島/モナコ/ラトビア/リトアニア/リヒテンシュタイン/ルーマニア/ルクセンブルク/ロシア/ |
中南米 | 米領バージン諸島/プエルトリコ/ブラジル/ペルー/メキシコ/チリ/エクアドル/ |
中東 | カタール/オマーン/イスラエル/ヨルダン/サウジアラビア/ |
アフリカ | エジプト/モロッコ/南アフリカ/レソト/ |
(参照:海外データ通信)
上記のエリアであれば、ahamoならデータ通信が行なえます。
特別な手続きなどは必要ないため、後述するスマホの設定を変更してデータ通信を行いましょう。
ahamoを海外で使うときに発生する料金
ahamoを海外で使うときに国際ローミングの加入料や追加オプション料金は必要ありません。
ですが通話料などは発生してしまうため、それぞれ説明していきます。
通話料・SMS送受信料
通話料やSMS送受信料は、滞在する国や地域によって異なります。
主要国の通話料・SMS送受信料は以下のとおりです。
国 | 通話料 |
アメリカ/ハワイ | 同国内で発信:140円 日本に発信:125円 他の国に発信:265円 着信:175円 |
グアム/サイパン | 同国内で発信:180円 日本に発信:80円 他の国に発信:280円 着信:130円 |
中国/香港/台湾 | 同国内で発信:175円 日本に発信:75円 他の国に発信:265円 着信:145円 |
韓国 | 同国内で発信:125円 日本に発信:50円 他の国に発信:265円 着信:70円 |
日本から旅行に行く機会が多い国の通話料は上記のとおりです。
海外にいる際は、発信料だけでなく着信料が発生することに注意してください。
またSMS送信料は、滞在する国に関わらず一律で100円/通となります。SMSの場合は受信時には料金が発生しないため安心してください。
データ通信料
ahamoを海外で利用する際のデータ通信料は、1カ月で使えるデータ容量20GB以内であれば追加料金が発生しません。
ただし、国内で使ったデータ容量と加算されるため、海外で確実に20GB使えるわけではありません。
データ容量を追加する場合は、1GB/550円の追加料金が発生します。
ahamoを海外で使うときの設定方法
ここからは、ahamoを海外で使うときの設定方法を紹介していきます。
iPhoneとAndroidで若干手順が異なるため、それぞれご覧ください。
iPhoneの設定方法
- 設定アプリを起動
- 「モバイル通信」を選ぶ
- 「通信のオプション」を選ぶ
- 「データローミング」をオンにする
iPhoneの設定方法は上記のとおりです。
複雑な手順は必要ないため、旅行に行く前に一度確認しておく程度で問題ありません。
Androidの設定方法
- 「設定アプリ」を起動
- 「ネットワークとインターネット」を選ぶ
- 「モバイルネットワーク」を選ぶ
- 「データローミング」をオンにする
Androidは上記の手順で設定してください。
使っている端末やOSバージョンによって若干表記名が異なるため、見当たらない場合は近いものを選んでください。
ahamoとドコモの他のプランで海外で使うときに違いはある?
ahamoはドコモの料金プランの一つですが、海外利用の際には若干異なる点があります。
事前に知っておいたほうが安心できるため、それぞれ見ていきましょう。
ahamoは利用地域が狭くなっている
ahamoは音声通話・SMSができるエリアとデータ通信ができるエリアが異なっています。
音声通話・SMSはドコモの従来の料金プランのエリアですが、データ通信のエリアはahamoのエリアになっていることが原因です。
このようにahamoはドコモと比べて若干使える国やエリアが狭くなっています。
データ通信が使えるエリアにしか旅行に行かない人であれば問題ありませんが、その他の国に行く機会が多い人だとahamoは向いていないでしょう。
日本人の渡航先約95%※のエリアをカバーしています。
※当社の海外データ利用者の2019年度実績より算出
(引用:海外データ通信)
渡航者が多いエリアはカバーされていますが、比較的渡航者が少ない国は使えないことがあるため、必ず確認しておきましょう。
ドコモの他のプランは追加料金が発生する
ahamoはデータ通信は追加料金なしで利用できますが、ドコモの他の料金プランでは追加料金が発生してしまいます。
プラン | 料金 |
1時間プラン | 200円 |
24時間プラン | 980円 |
3日間プラン | 2,480円 |
5日間プラン | 3,980円 |
7日間プラン | 5,280円 |
海外パケ・ホーダイ | 1,980~2,980円/日 |
(参照:パケットパック海外オプション)
ドコモの他のプランの場合は、上記のオプションに加入しない限り海外ではデータ通信が行えないため注意しましょう。
povo・LINEMO・楽天モバイルは海外で使える?
ここからは、他キャリアの格安プランは海外で使えるのか説明していきます。
各キャリアや格安プランごとに対応状況が異なるため、それぞれ分けて紹介していきます。
povoは2022年1月現在は未対応
auが提供する格安プラン「povo」は2021年12月現在、海外での利用に対応していません。
しかし、サービスの提供そのものは予定しているため、今後対応する可能性は高いです。
サービスの提供を予定しています。
開始時期は決まりしだい、「povo2.0ウェブサイト」でご案内します。
(引用:海外での通話やデータ通信(国際ローミング)には対応していますか?)
2021年12月に海外に行く予定がある人は利用できませんが、数カ月後には使える可能性があると覚えておきましょう。
povo公式サイトLINEMOは条件付きで海外で使えるものの追加料金が必要
LINEMOは条件付きで海外での利用に対応しています。
海外で使うための条件はMNPでLINEMOに加入しているorLINEMOを新規契約して5カ月目以降となります。
いずれかの条件を満たした上でLINEMOの「My Menu」から申し込むことで海外で使える仕組みです。
また通話料が発生することはahamoと変わりませんが、海外でデータ通信を行う際には別途追加オプションに加入しなければ高額な料金が発生してしまいます。
利用データ容量 | 海外パケットし放題 | 非加入 |
25MBまで | 0円~1,980円/日 | 0円~51,199円 |
25MB以上 | 2,980円/日 | 51,200円~ |
海外パケット放題に加入しない場合は25MB使った段階で51,199円の料金が発生します。
海外パケット放題に加入すると1,980円程度に抑えられるため、海外でデータ通信を行う場合は海外パケットし放題への加入を忘れずに行いましょう。
もっと詳しく知りたい方はこちら!
楽天モバイルは2GBまでなら料金不要で利用できる
楽天モバイルは、ahamoと同様に特別な手続き不要で海外でも利用できます。
しかし、データ通信は2GBまでしか利用不可能で、2GBを超えると500円/1GBで追加しなければいけません。
ahamoと比べると18GBもの違いがあるため、データ通信をたくさん行いたい場合はahamoのほうがおすすめです。
ただし、楽天モバイルの場合はRakuten Link同士での通話なら海外でも無料で利用できる特徴があります。
電話する相手が楽天モバイルユーザーだとわかっている場合は楽天モバイルを選んでも良いでしょう。
もっと詳しく知りたい方はこちら!
格安SIMは海外で使える?
キャリアの格安プランより安く利用できる格安SIMですが、海外では音声通話・SMSしか利用できないことが一般的です。
ahamoやLINEMO、楽天モバイルであればデータ通信も行えますが、格安SIMではデータ通信は行なえません。
海外での利用をメインにしている場合は、ahamoを選んだほうが良いでしょう。
ahamoを海外で使うときの注意点
ここからは、ahamoを海外で使うときの注意点を紹介していきます。
事前に知っておかないと後悔することがあるため、一つずつ見ていきましょう。
20GB以上使うと速度制限される
ahamoの基本料金プランは月間データ容量が20GBと定められています。
海外でデータ通信を行う際も、同じデータ容量を消費していくため、20GBまでしか使えません。
そのため、海外で動画視聴をたくさんするとデータ容量がなくなって、低速通信に切り替わることがあります。
1GBあたり550円で追加できますが、高速通信を行いたい場合は注意しましょう。
15日以上海外に滞在すると速度制限される
ahamoは海外で使う期間が15日を超えると、最大通信速度が128kbpsに制限されます。
また、15日以上滞在したときの速度制限は、データ容量を追加購入しても解除されません。
一度日本に帰国しない限り解除されないため、長期間海外に滞在する際は注意してください
海外で電話とSMSの利用額が5万円を超えるとデータ通信ができなくなる
ahamoは、海外での通話料とSMS送信料が総額5万円を超えると、データ通信が月末まで使えなくなります。
またデータ容量を追加購入しても、データ通信は行えないままです。
海外での通話料は国内での通話料より高額のため、電話が多い人やSMSの利用が多い人は注意しましょう。
ドコモの海外パケ・ホーダイは利用できない
ドコモには海外でのデータ通信が使い放題になる海外パケ・ホーダイというオプションがあります。
このオプションはドコモの他の料金プランでは使えますが、ahamoでは利用できません。
大量のデータ通信を行いたいという場合は、ahamoではなく他の料金プランを選んだほうが良いでしょう。
まとめ
この記事では、ahamoを海外で使う料金や注意点などを説明してきました。
ahamoは特別な手続きなしで海外でも使えますが、ドコモの他プランより使えるエリアが狭かったり、パケ・ホーダイに加入できないなどの注意点もあります。
しかし、日本人旅行者がよく行く国はカバーしているため、ほとんどの人は問題ないでしょう。
また手続きが不要のため、旅行先に着いてスマホで簡単な設定を行うだけで良いこともポイントです。
15日以上滞在する場合は速度制限されたり、通話料などが5万円を超えると使えなくなる点さえ問題なければ、海外利用にahamoはおすすめです。
ahamo公式サイト