povoはauがオンライン受付専用として展開している料金プランで、基本料金が0円・使いたい分だけ通信量を購入して使うという特殊なサービスです。
auから乗り換えれば、毎月のスマホ代をとてもお得にできますよ。
ただし注意点もあるので、しっかり確認のうえで乗り換えることが大事です。
この記事では、auからpovoへ乗り換える方法や注意点などについて解説します。
povoはauがWeb受付専用で展開中の格安プラン!
povoは、auが展開中のオンライン申し込みに対応する新料金プランです。
公式サイトが分かれていて独自の格安SIMのような印象を受けますが、一応立場としてはあくまでauの料金プランです。
まずはpovoの特徴について、かんたんにおさらいしましょう。
基本料0円!トッピングをすることで通信やかけ放題通話などを楽しめる!
povoは基本料金が0円で、そのままだと最大128kbpsで通信可能、通話を30秒22円で行えるサービスです。
最大128kbpsだとギリギリ長めの読み込み時間でメールやメッセージ連絡などができる程度、ネットサーフィンや動画再生などは困難です。
povoでは有料のトッピングを公式アプリから行うことで、高速通信やかけ放題通話、動画サービスなどの使い放題利用などができるようになりますよ。
例えば3GB・30日で990円、20GB・30日間2,700円、24時間使い放題を1回330円などで利用できます。
安さ重視かつ毎月20GB以上通信したい場合は、60GB・90日間6,490円や150GB・180日間12,980円のトッピングをすることでさらにコストを下げられます。
かけ放題は5分かけ放題なら月額550円、無制限のかけ放題なら1,650円で使えますよ。
自分の使いたい通信量やサービスを自由に申し込んで、お得な料金で使えるのがpovoの魅力です。
povo公式サイト契約事務手数料や違約金はなし!いつでも自由に契約・解約できる
povoは契約事務手数料が0円で、契約期間の縛りも一切ありません。
povoが不要になったら、いつでも違約金0円で解約可能となっています。
また他社に電話番号を引き継ぐ「MNP転出」で解約したくなった場合も、追加料金はかかりません。
eSIMでも契約できる!iPhoneなどの対応スマホで活用可能
povoは、SIMカードを通常のカードでなくデータのみスマホにダウンロードして使える「eSIM」でも契約可能です。
eSIMはSIMカードの発送が不要なので、回線を契約すればすぐに使い始められるのがメリットです。
最新のiPhone SE第3世代などのeSIM対応スマホを持っている方は、あっという間にpovoを使い始められますよ。
注意!povo1.0は既に申し込み受付終了済み
現在展開中のpovoはpovo2,0と呼ばれるサービスで、旧サービスのpovo1.0は既に申込受付を終了済みです。
povo1.0は、月額2,728円で20GBの通信ができるサービスでした。
auからpovoへ乗り換えるメリットは?
auからpovoへ乗り換えるメリットは、主に2つ存在しています。
それぞれ解説するので、確認しておきましょう!
3GB990円などで使えるので、利用料金が圧倒的に下がる
povoは3GB・30日990円など、とても安価な料金設定です。
au本家の場合は、1GBだけでも通常月額3,278円もかかってしまいます。(ピタットプラン 5Gの場合)
スマホをできるだけ安く使いたいauユーザーは、povoへ乗り換えるのがおすすめです!
乗り換えても通信や通話の快適さには変化なし!
povoはauの料金プランの1つということで、いわゆる格安SIMとは異なります。
povoならKDDIが自ら所有しているしっかりとした高品質な回線を使えるので、いつでも高速で通信可能、通話も安定しています。
auからpovoへ乗り換えるデメリット・注意点は?
auからpovoへ乗り換える際は、気をつけたいデメリットや注意点もいくつかあります。
料金が安価な分細かいサービスが割愛・省略されていたりもするので、乗り換え時は注意点にもしっかり目を通しておくことが重要ですよ。
auからpovoへ乗り換える、デメリットや注意点を見てみましょう!
サポートがWeb対応のみ
povoのサポートは、Web対応のみとなっています。
auショップなどの店舗では、回線契約の申込みもわからないことがあった時の問い合わせもできません。
電話窓口も基本的になく、チャットサポートでの問い合わせとなることにご注意ください。
最低でも180日に1回は有料トッピングを行う必要がある
povo2.0は基本料金が0円ですが、無料でずっと契約を維持することはできません。
最低でも180日間に1回、有料トッピングを行わないと手数料などがかかる場合があります。
キャリアメールは有料オプションを申し込まなければ使えない
auからpovoへ乗り換えると、基本的にauのキャリアメールアドレスは失われてしまいます。
ただし月額330円のauメール持ち運びオプションを契約すれば、povoへの乗り換え後もキャリアメールを使い続けられますよ。
スマホのセット購入は不可!使うスマートフォンは自分で用意する必要がある
povoでは、スマートフォンのセット購入や機種変更ができません。
もちろん使う機種の変更はできますが、自分で家電量販店などからスマホを用意してデータ移行などを行わなければいけません。
高速通信のためのトッピングを毎月のように行う手間がかかる
povoには自動で通信量のトッピングを行う機能がなく、期限が切れたり使い切ったりしたら手動で課金をしなければ通信量が追加されません。
安い代わりにちょっと手間がかかるのも、povoの注意点となります。
auからpovoへの乗り換えに必要なもの・料金は?
auからpovoへ乗り換える際に必要なものや、発生する料金をチェックしていきましょう!
通常はMNP予約番号の発行は不要!auIDの入力で手軽に乗り換えられる
一般的に、今まで使っていた携帯電話番号を乗り換え先に引き継いで使うためにはMNP予約番号の発行が必要です。
auからpovoへ乗り換える際は、基本的にMNP予約番号は発行不要となっています。
申込時にauで使っているauIDを入力することで、あっという間に乗り換え手続きができますよ。
乗り換え時に違約金やMNP転出手数料が発生することはない!
auからpovoへの乗り換え時に、現在展開中の使い放題MAXやピタットプランにおいて違約金やMNP転出手数料がかかることは基本的にありません。
古いプランなどを使っていて「2年契約」「2年契約N」が設定されている場合も、2022年3月31日をもって契約解除料が廃止となったため、普通に無料で乗り換えられます。
なおauでスマホを分割購入している場合は、povoへ乗り換え後も引き続き代金を支払い続けることになりますよ。
分割での支払いは継続できますが、支払いそのものが帳消しになったりはしないのでご注意ください。
povo公式サイト支払い方法はクレジットカードのみ!
povoの支払い方法は、クレジットカードのみです。
現在auの料金を口座振替で支払っている人は、忘れずにクレジットカードを発行しておきましょう。
Gmailなどのフリーメールアドレスも用意!
povo2.0の申込時にはメールアドレスの登録が必要ですが、auのキャリアメールアドレスは利用できません。
GmailやYahoo!メールなどの無料で使えるメールアドレスを用意してから、申し込み手続きを開始しましょう!
スマホはauスマホなら多くが対応済み
povoを利用するには対応スマホの用意が必要です。
auスマホの場合、iPhoneなら6s以降が対応しています。
AndroidはGalaxyのS6 Edge以降やXperiaのZ4以降などが対応していますよ。
公式サイトの「対応端末」ページから確認できるので、事前にチェックしておきましょう。
【注意】2022年3月現在、auからpovoへの乗り換えにはMNP予約番号や本人確認書類も必要となっている
2022年3月時点では、auからpovoへの乗り換えがメンテナンス中となっています。
メンテナンス中はMNP予約番号や本人確認書類無しでの手軽な乗り換えができません。
結果として、まずMy auからMNP予約番号を発行する必要があります。
そして運転免許証、マイナンバーカード、在留カードのいずれかを本人確認書類として用意しなければいけません。
auからpovoへ乗り換える手順・初期設定方法
auからpovoへ乗り換える手順は、以下のとおりです。
- povo公式サイトで、「お申し込みはこちら」をタップする
- auからの乗り換えを選び、現在auで利用中のauIDを入力する
- SIMの種類や契約者情報などを入力して、申し込み手続きを終える
- SIMカードを受け取ったら、povo2.0のアプリを開いて「SIMカードを有効化する」を選ぶ
- SIMカードの台紙にあるバーコードを読み取って有効化し、スマホにpovoのSIMを入れる
- 初期設定をして利用開始!
非常にかんたんな手順で、povoを使い始められますよ!
iPhoneでpovoを使い始めるための初期設定方法
iPhoneでpovoのSIMを使い始めるための設定はとくにありません。
OSが最新版でない場合のみ、以下の手順でアップデートをすればOKです。
- 設定アプリの「一般」を開く
- 「ソフトウェア・アップデート」を選ぶ
- 最新のOSにアップデートする
Androidでpovoを使い始めるためのAPN設定方法
povoのSIMをAndroidスマホで使うためには、APN設定という手順が必要になります。
以下の手順を進めて、APN設定を行いましょう。
- 設定アプリの「ネットワークとインターネット」を開く
- 「モバイルネットワーク」→「詳細設定」→「アクセスポイント名」を開く
- 「+」ボタンなどから、APN設定の入力画面を開く
- 名前に「povo2.0」、APNに「povo.jp」、APNプロトコルに「IPv4 / IPv6」を入力・選択して保存し、一覧からpovo2.0を選べば設定完了!
APN設定の設定項目は他にも色々ありますが、変更せず保存すればOKです。
設定を終えれば、Android端末でも通信や通話ができるようになりますよ。
メンテナンス中のauからの乗り換え方法は?
2022年3月現在は、メンテナンス中なのでauユーザーも他社と同じような通常の乗り換えでの申込みが必要となっています。
My auにログイン・「MNPご予約」よりMNP予約番号を発行し、運転免許証などの本人確認書類を用意しましょう。
あとはpovo2.0のアプリより申し込み手続きを開始・画面の指示に従ってMNP予約番号の入力や本人確認書類の送信などを行えば手続きを終えられますよ。
povo公式サイト反対に、povoからauへ乗り換えることはできる?
povoを契約している人が、auへ乗り換えることも可能です。
povo2.0の解約説明ページより「povo2.0からauに変更の場合」を選択し、手続きを進められますよ。
どうしても使い方に慣れることができなかった場合などは、戻ってみるのもおすすめです。
まとめ
今回は、auからpovoへの乗り換え方法やメリット・デメリットなどについて解説しました。
auからpovoへの乗り換えは料金が不要、基本的にクレジットカードとメールアドレス、使う端末を用意する程度で手軽に乗り換えられます。
povoは3GB990円などとても安価な料金設定でありつつ、高品質な通信・通話を行えるのが魅力です。
ただしキャリアメールがない、サポートがWeb対応など細かい部分に注意点もあるので、しっかり確認のうえ検討してみてくださいね!