格安SIMに加え、2021年春から大手各社が低料金のオンライン専用プランを発表してSIM業界は色々な選択肢が増えました。
嬉しい反面、色々ありすぎて分からない!と思ってる方も多いですよね?
そこで今回は、格安SIMの中でも老舗のmineoと、auの格安プランのpovoのどちらの方が通信費の節約になるのか紹介させていただきます!
結論から言いますと料金だけを単純に見るとpovoの方が安いです。
しかし、通信費を節約するために必要なことはプランの組み方などで色々変わってきます。
また、快適に利用するには通信速度やサービスなども重要ですよね。
少し長い記事になっていますが、この記事を読めばmineoとpovoのことが分かるようになっていますので、最後までご覧いただけると幸いです!
目次
mineoとpovoについて
ここではmineoとpovoの2社の基本的なこと簡単に紹介します。
mineoとpovoの基本的なことを知っている方は飛ばして読んでください。
まずはmineoから紹介します。
mineoについて
mineoは関西電力グループのオプテージがサービスを展開している格安SIMです。
mineoは大手スマホキャリアのドコモ・au・ソフトバンクの回線を利用しているので対応しているスマホが多いのが特徴な格安SIMです。
また、料金や通信速度などの詳しいことは次の項目で紹介しています。
povoについて
povoはKDDI・沖縄セルラー電話がサービスを展開するauの新しい格安プランです。
povoはauの格安プランということで回線はauのものを利用しています。特徴はauの回線をそのまま利用しているので通信品質が良いことです。
料金や通信速度などの詳しいことは次の項目で紹介しています。
ではmineoとpovoを徹底比較していきます。
mineoとpovoを徹底比較!
ここでは、mineoとpovoについて徹底比較しています。
最初に紹介したように料金だけを見るとpovoの方が安いです。
しかし、通信費を節約するにはプランの組み方や通信速度、サービスなども重要になります。
そこでここでは以下のことを比較します。
ポイント
- 料金
- 通信速度
- サービスとサポート
mineoとpovoの料金を比較
ここではmineoとpovoの料金を比較します。また、プランの組み方によって通信費の節約がどのくらい出来るのかも紹介します。
まずはmineoの料金から紹介します。
mineoの料金
mineoは「デュアルタイプ(音声通話+データ通信)」と「シングルタイプ(データ通信のみ)」の2種類のプランを用意しています。
また、それぞれにAプラン(au回線)・Dプラン(ドコモ回線)・Sプラン(ソフトバンク回線)があります。それぞれの月額料金を見ていきましょう。
金額は税込みです。
デュアルタイプ(音声通話+データ通信)
回線 | 1GB | 5GB | 10GB | 20GB |
Aプラン | 1,298円 | 1,518円 | 1,958円 | 2,178円 |
Dプラン | 1,298円 | 1,518円 | 1,958円 | 2,178円 |
Sプラン | 1,298円 | 1,518円 | 1,958円 | 2,178円 |
シングルタイプ(データ通信のみ)
回線 | 1GB | 5GB | 10GB | 20GB |
Aプラン | 880円 | 1,265円 | 1,705円 | 1,925円 |
Dプラン | 880円 | 1,265円 | 1,705円 | 1,925円 |
Sプラン | 880円 | 1,265円 | 1,705円 | 1,925円 |
mineoは「シングルタイプ」なら最低880円で利用出来ます。「デュアルタイプ」でも最低1,298円で利用出来ます。
続いてpovoの料金を見ていきましょう。
povoの料金
povoは基本料金が0円の「ベースプラン」があります。
「ベースプラン」は0円ですがデータ容量も0GBなので、そこに自分に合う「トッピング」というデータ容量を追加します。また、「トッピング」には利用可能な期間が設けられています。
「トッピング」の料金を見ていきましょう。
金額は税込みです。
トッピング
トッピング | 料金(税込み) | 利用可能期間 |
データ使い放題 | 330円 | 24時間 |
データ追加1GB | 390円 | 7日間 |
データ追加3GB | 990円 | 30日間 |
データ追加20GB | 2,700円 | 30日間 |
データ追加60GB | 6,490円 | 90日間 |
データ追加150GB | 12,980円 | 180日間 |
povoは最大150GBのデータ容量を契約できます。
データ使い放題では、ネットワークの混雑や動画やゲームを使用している時に通信速度が制限される場合があるので注意が必要です。
料金比較
mineoで良く利用される「デュアルタイプ」とpovoの「トッピング」を比較していきます。
mineo | povo | |
データ使い放題 | なし | 330円 利用可能期間:24時間 |
1GB | 1,298円 利用可能期間:1ヶ月 |
390円 利用可能期間:7日間 |
3GB | なし | 990円 利用可能期間:30日間 |
5GB | 1,518円 利用可能期間:1ヶ月 |
なし |
10GB | 1,958円 利用可能期間:1ヶ月 |
なし |
20GB | 2,178円 利用可能期間:1ヶ月 |
2,700円 利用可能期間:30日間 |
60GB | なし | 6,490円 利用可能期間:90日間 |
150GB | なし | 12,980円 利用可能期間:180日間 |
比べるべきところは利用可能期間と対応しているデータ容量です。
mineoは全て月額契約ですがpovoは24時間~180日間と利用可能期間に差があります。
もし1ヶ月に20GBを利用する場合、mineoとpovoのお互いで20GBのプランを選びます。その場合の利用可能期間は同じですがmineoの方が安くなりますので、20GBのプランを選ぶ場合はmineoの方が安くなります。
ですが、povoの150GBのプランを選んだ場合、利用期間は180日間で6ヶ月。
150GBを6ヶ月で上手く利用出来れば1ヶ月に約2,160円で25GBを利用出来ます。
プランの選び方で金額が大きく変わるので上手く利用出来れば通信料金の節約が出来ます。
料金比較まとめ
お互いの最低金額はmineoが1,298円、povoが330円で安いのはpovoだということが分かります。
ですが、利用可能期間がpovoは短いです。
料金だけで見るとpovoの方が安いものの、1ヶ月にそこまでデータ容量を利用しない方はmineoのプランの方が5GBや10GBといった扱いやすいデータ容量のプランがあるのでお得です。
料金の比較で分かったことはデータ容量を多く利用する方はpovoがおすすめで、あまりデータ容量を利用しない方はmineoがおすすめです。
mineoとpovoの通信速度を比較
先ほどは料金を比較しました。単純に料金だけを見るとpovoの方が安いプランがありました。
しかし、スマホを利用する上で快適に利用するには通信の品質が重要です。
金額が安くても通信品質が悪くて快適に利用出来なければ意味がありません。
そこでここでは、mineoとpovoの通信速度を比較していきます。
比較する時間は利用者の多い平日の朝(8:00)と昼(12:00)の2つで項目は以下です。
ポイント
- 速度:数値が高いほど良い
- 反応速度:数値が小さいほど良い
- 安定性:数値が小さいほど良い
- YouTubeの通信速度:数値が高いほど良い
- Yahoo!の読み込み速度:数値が高いほど良い
- インスタグラムの読み込み速度:数値が高いほど良い
- Twitterの読み込み速度:数値が高いほど良い
通信速度比較
朝(8:00)
朝(8:00) | 格安SIM平均 | mineo(au) | mineo(ドコモ) | mineo(ソフトバンク) | povo |
速度 | 18.71Mbps | 16.97Mbps | 58.95Mbps | 22.67Mbps | 25.08Mbps |
反応速度 | 116ミリ秒 | 172ミリ秒 | 148ミリ秒 | 192ミリ秒 | 89ミリ秒 |
安定性 | 21ミリ秒 | 52ミリ秒 | 24ミリ秒 | 54ミリ秒 | 10ミリ秒 |
YouTubeの通信速度 | 3.46Mbps | 1.64Mbps | 1.72Mbps | 1.70Mbps | 9.43Mbps |
Yahoo!の読み込み速度 | 2.18Mbps | 2.26Mbps | 2.35Mbps | 2.56Mbps | 2.68Mbps |
インスタグラムの読み込み速度 | 2.67Mbps | 3.48Mbps | 4.48Mbps | 0.08Mbps | 2.94Mbps |
Twitterの読み込み速度 | 1.80Mbps | 2.14Mbps | 1.51Mbps | 1.49Mbps | 2.38Mbps |
昼(12:00)
昼(12:00) | 格安SIM平均 | mineo(au) | mineo(ドコモ) | mineo(ソフトバンク) | povo |
速度 | 15.22Mbps | 15.35Mbps | 43.48Mbps | 9.91Mbps | 24.15Mbps |
反応速度 | 141ミリ秒 | 182ミリ秒 | 159ミリ秒 | 228ミリ秒 | 85ミリ秒 |
安定性 | 31ミリ秒 | 60ミリ秒 | 16ミリ秒 | 54ミリ秒 | 6ミリ秒 |
YouTubeの通信速度 | 2.72Mbps | 0.90Mbps | 0.99Mbps | 1.70Mbps | 7.40Mbps |
Yahoo!の読み込み速度 | 1.59Mbps | 1.33Mbps | 1.49Mbps | 2.56Mbps | 3.11Mbps |
インスタグラムの読み込み速度 | 2.00Mbps | 2.77Mbps | 3.05Mbps | 2.46Mbps | 3.53Mbps |
Twitterの読み込み速度 | 1.28Mbps | 1.10Mbps | 1.17Mbps | 0.42Mbps | 2.24Mbps |
この表で分かる通り通信品質は圧倒的にpovoの方が良いことが分かります。mineoも快適に利用出来るレベルの通信品質はありますが、昼は少し通信品質が落ちています。一方povoはまったく通信品質を落とすことがありません。
povoの通信品質が高いのはauの格安プランで回線をauと同じように利用出来るからです。
通信速度比較まとめ
通信速度を比較してみて分かったことは、通信の品質は圧倒的にpovoの方が良いです。ですがmineoも普通に利用出来る通信の品質があります。
mineoとpovoのどちらかで悩んでいて通信速度を重視する方にはpovoがおすすめです。
mineoとpovoのサービスとサポートを比較
ここまで金額と通信速度を比較してきました。
しかし、スマホを利用する時にはキャリアからのサービスやサポートも重要です。
そこでここでは、mineoとpovoのサービスを比較します。
まずは通話から比較します。
通話のサービス
料金は税込みです。
mineo
mineo | 料金 | 詳細 |
通話料 | 22円/30秒 | mineoの国内通話です。 |
mineoでんわ 10分かけ放題 | 935円/月 | 月額935円で「mineoでんわ」からの通話を10分までかけ放題のサービス。10分超過後は10円/30秒. |
mineoでんわ | 無料 | 「mineoでんわ」からの通話料10円/30秒。 アプリはこちらAndroid™・iOS |
通話定額30 | 924円/月 | 月間最大30分間の国内通話が出来る。 |
通話定額60 | 1,848円/月 | 月間最大60分間の国内通話が出来る。 |
LaLa Call | 110円/月 | 通話料金がお得になります。 詳しくはこちら |
スマート留守番 | 319円/月 | 留守番電話の内容をメールやSNSで確認出来るサービス。 |
グループ通話 | 220円/月 | グループで通話することが出来るサービス。 ドコモ回線では利用出来ないので注意が必要です。 |
迷惑電話撃退 | 110円/月 | 迷惑な電話番号を登録してこないように出来るサービス。 ドコモ回線は無料。 |
割込電話 | 220円/月 | 通話中に別の着信があった時に待機に出来るサービス。 au回線では利用出来ないので注意が必要です。 |
povo
povo | 料金 | 詳細 |
通話料 | 22円/30秒 | |
5分以内通話かけ放題 | 550円/月 | 1回5分以内の国内通話がかけ放題のサービス。 5分超過で22円/30秒 |
通話かけ放題 | 1,650円/月 | 国内通話がかけ放題になるサービス。 |
その他オプション
料金は税込みです。
mineo
mineo | 料金 | 詳細 |
パケット放題plus | 基本料金385円/月 | 「mineo」のマイページまたはアプリから「mineoスイッチ」をONにすると最大1.5Mbpsの通信速度で使い放題のサービス。 10GBコース以上は無料 アプリはこちらAndroid™・iOS |
フリータンク | 無料 | mineoのユーザー間でデータ容量をシェアできるサービス。 詳しくはこちら |
パケットギフト | 無料 | 余ってしまったデータ容量を他のmineoユーザーに贈ることが出来るサービス。 家族でmineoを利用している方におすすめ。 詳しくはこちら |
パケットシェア | 無料 | 繰り越したデータ容量をシェアメンバーと共有できるサービス。 家族でmineoを利用している方におすすめ。 詳しくはこちら |
パケットチャージ | 55円/100MB | データ容量をチャージできるサービス。 速度制限がかかった時に利用するのがおすすめ。 詳しくはこちら |
mineo端末安心保証 | 605円/月 | mineoの端末が故障した時に交換してくれるサービス。 詳しくはこちら |
mineoには他にもオプションがあります。詳しくはこちらの「mineoサービス・オプション一覧」から
povo
povo | 料金 | 詳細 |
DAZN使い放題パック(7日間) | 760円/回 | 7日間DAZNが使い放題になるサービス。 詳しくはこちら |
smash.使い放題パック(24時間) | 220円/回 | 24時間smash.が使い放題になるサービス。 詳しくはこちら |
スマホ故障サポート | 830円/月 | 「povo」に登録しているスマホが故障した時に交換をしてくれるサービス。 詳しくはこちら |
契約期間の縛り
mineo | povo | |
契約期間の縛り | なし | なし |
mineo、povoどちらも契約期間の縛りがないので安心です。
サービスとサポート比較まとめ
サービスとサポートはmineoの方が圧倒的に多いです。特にmineoの「パケット放題plus」や「フリータンク」はとてもおすすめのサービスです。
mineoとpovoの比較まとめ
比較まとめ | mineo | povo |
料金 | データ容量をあまり使用しない方◎ | データ容量を多く使用する方◎ |
通信速度 | 普通〇 | 超高速◎ |
サービスとサポート | 多い◎ | 少ない△ |
契約期間の縛り | なし〇 | なし〇 |
mineoとpovoを比較してみて単純に料金をみたらpovoの方が安いプランがありますが、使い方によってどちらも安くなることが分かりました。
データ容量をあまり使用しない方はmineo、データ容量を多く使用する方はpovoがおすすめです。
通信速度はpovoが圧倒的でサービスとサポートはmineoが圧倒的にでした。
なので通信速度で選ぶ場合はpovoがおすすめで、サービスとサポートが重要な方はmineoがおすすめです。
mineoとpovoそれぞれのメリット
ここではmineoとpovoそれぞれのメリットを紹介します。
mineoのメリット
mineoのメリットは何といってもサービスとサポートが豊富なことです。
スマホを快適に利用するには通信速度も重要ですがキャリアからのサービスとサポートもとても重要です。
mineoには「パケット放題plus」や「フリータンク」などの良いサービス・サポートが多いです。
povoのメリット
povoのメリットは何といっても通信品質が高いこと。
povoの通信品質は大手スマホキャリア並みに良いので動画やゲームなどの大きなデータをスマホで扱う場合でも快適に利用出来ます。
mineoとpovoそれぞれのデメリット
ここではmineoとpovoそれぞれのデメリットを紹介します。デメリットを知っておくこともスマホを利用する上でとても重要なことです。
mineoのデメリット
mineoのデメリットは通信速度が安定しない時間があることです。
朝や昼のスマホを利用する方が多い時間は通信速度が不安定になってしまいます。
なので、朝や昼にスマホを利用すると少しイライラするかもしれません。
povoのデメリット
mineoのようにサービスとサポートが多くないので自分に合った使い方がしにくくなる可能性があるので注意してください。
まとめ
今回は以下のことを中心に紹介しました。
ポイント
- mineoとpovoについて
- mineoとpovoを徹底比較
- それぞれのメリット
- それぞれのデメリット
どうでしたか?通信費を節約出来る自分に合ったキャリアを見つけられたでしょうか?
この記事が今よりも安い料金でスマホを利用出来ないか悩んでいる方の参考になれば幸いです。