mineoとUQモバイルはどちらも知名度が高く、比較されやすい格安SIMです。
とはいえ、両者とも一長一短な面があるため「mineoとUQモバイルのどちらにしようかな…」と悩む人は多いのではないでしょうか。
本記事では「通信費の節約」に焦点をあて、mineoとUQモバイルを比較していきます。
両者の特徴やメリット、デメリットについて一つずつ紐解いていきましょう。
ココがポイント
- 通信費を節約するならmineoがオススメ
- 通信の品質を重視するならUQモバイルがオススメ
目次
mineoとUQモバイルの特徴
先にお伝えすると、通信費を節約するなら「mineo」がオススメです。
とはいえ、mineoとUQモバイルにはそれぞれのメリットやデメリットがあるので、必ずしも「mineo」の一択というわけではありません。
mineoとUQモバイルを比較する前に、まずはそれぞれの特徴をみていきましょう。
mineoの特徴
mineoは、関西電力グループの「オプテージ」が提供している格安SIMで、大手3大キャリアのドコモ・au・ソフトバンクの3回線に対応しています。
料金に関しては、統一されたシンプルプランのためわかりやすいでしょう。
また一方で、データ通信専用プランがあるのも大きな特徴です。
UQモバイルの特徴
UQモバイルは、KDDIグループの「UQコミュニケーションズ」が提供している格安SIMです。
auのサブブランドという立ち位置のため、auと同等の通信サービスを使用できます。
au回線は人口カバー率が99.9%を超えているのも大きな特徴です。
mineoとUQモバイルの料金を比較
この章では、mineoとUQモバイルの料金を比較しています。
通信費を節約するなら「mineo」がオススメだと紹介しましたが、実際にmineoがどのくらい安いのかを探ってみましょう。
mineoの料金プラン
mineoは、次の2つのプランがあります。
mineoの料金プラン
- デュアルタイプ(音声通話+データ通信)
- シングルタイプ(データ通信のみ)
デュアルタイプ(音声通話+データ通信) | |
1GB | 1,298円 |
5GB | 1,518円 |
10GB | 1,958円 |
20GB | 2,178円 |
シングルタイプ(データ通信のみ) | |
1GB | 880円 |
5GB | 1,265円 |
10GB | 1,705円 |
20GB | 1,925円 |
mineoの料金プランは、キャリア回線に関係なく金額が統一されています。
シングルタイプ(データ通信のみ)は、音声通話を使わないタブレットでの使用に向いているでしょう。
一方、デュアルタイプ(音声通話+データ通信)は、20GBを2,000円台で利用できる安さがポイントです。
もっと詳しく知りたい方はこちら!
UQモバイルの料金プラン
UQモバイルは「くりこしプラン+5G」という料金プランを提供しています。
くりこしプラン+5Gは容量ごとにS・M・Lと分けられています。
プランS | プランM | プランL | |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
データ容量を超過した際、プランSの場合は低速時300Kbps、プランM・Lの場合は低速時1Mbpsに設定されています。
低速時でも他の格安SIMと比較して通信が速いのが特徴です。
auのサブブランドであり、au回線をそのまま利用しているからこそ実現できる、通信品質の高さがポイントですね。
一方、UQモバイルはデータ通信専用のプランがありません。
とにかく通信費を節約したいという人には、あまり向かないでしょう。
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mineoとUQモバイルの通信速度を比較
前述の通り、通信品質に関してはmineoよりもUQモバイルが上回っています。
例えば、通信が混み合うお昼時は一般的な格安SIMは速度が落ちる傾向にあります。
mineoも同様に、お昼時の通信速度はかなり低下してしまいます。
一方、UQモバイルは時間帯に関係なく、通信速度がほとんど安定しています。
低速時の速度に関しても、UQモバイルであれば問題なく使える範囲なので、やはり通信品質を重視するならUQモバイル一択と言えるでしょう。
mineoとUQモバイルの端末を比較
ここからは、mineoとUQモバイルが取り扱っている端末に関して比較します。
乗り換えと同時に、mineoもしくはUQモバイルで新しい端末の購入を検討している人は注目です。
mineoで取り扱っている端末
mineoは、iPhoneやAndroid、タブレットの豊富なラインナップが特徴的です。
2021年11月現在、取り扱っている端末は20種類以上あるため、多くの端末から自分に合った端末を選ぶことができます。
例えば、OPPOやMotorolaなどの格安スマホが購入可能です。
通信費、端末代ともにおさえたい人にオススメです。
また、ハイスペックのスマホや人気のiPhoneまで揃っているため、きっとあなたのお気に入りの端末が見つかります。
ラインナップの中には、5G通信可能な端末も多くあるので、5G通信を利用したい人はこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
UQモバイルで取り扱っている端末
2021年11月現在、UQモバイルのiPhoneやAndroidの取り扱い数は全10種類です。
mineoと比較すると取り扱い数が少ないのが現状です。
とはいえ、端末を家電量販店やネットショップで購入する選択肢もあるので、そこまでデメリットにはならないでしょう。
一方、UQモバイルでスマートフォンとセット購入すると、スマートフォンの初期設定が完了した状態で配送されます。
初期設定が面倒だと感じる人には、嬉しいポイントです。
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mineoとUQモバイルのメリットは?
ここまで、mineoとUQモバイルの特徴や料金プランなどを比較しました。
それぞれ一長一短であることがおわかりいただけたかと思います。
ここでは両者をさらに深掘りして、それぞれのメリットについてみていきます。
mineoのメリット
ここまで、mineoは「データ通信専用プランがある」「選べる端末が多い」などのメリットがあると解説してきました。
その他にも、mineoには様々なメリットがあるので、詳しくみていきましょう。
mineoのメリットは次の通りです。
mineoのメリット
- データシェアができる独自サービスが豊富
- 独自のコミュニティサイトによるサポートが充実
- パケット放題Plusを使えばデータ無制限
データシェアができる独自サービスが豊富
mineoは、知らないmineoユーザー同士でデータ容量をシェアできる「フリータンク」というサービスを展開しています。
フリータンクとは、データ容量が余った月は容量を寄付して、容量が足りない月はフリータンクから容量を分けてもらう仕組みです。
ようするに、知らない人同士で分け合い、助け合えるサービスです。
また余ったデータ容量を家族や友人などの他のmineoユーザーに贈れる「パケットギフト」というサービスもあります。
データを無駄なくシェアできる独自のサービスは、mineoの強みですね。
独自のコミュニティサイトによるサポートが充実
mineoには「サポートアンバサダー制度」があります。
サポートアンバサダー制度とは、mineoに詳しい先輩ユーザーが、mineo初心者に対してチャットでサポートする仕組みです。
サポートは1対1の個別チャットで、初期設定などについて相談できます。
初心者は安心してサービスを利用できますし、サポートした先輩ユーザーにも特典があるため、お互いにとって良い制度と言えます。
パケット放題Plusを使えばデータ無制限
mineoのオプションには、データが無制限で使える「パケット放題Plus」があります。
パケット放題Plusの詳細は、次の通りです。
パケット放題Plus | |
月額料金 | 385円(10GB以上のコースを契約している場合は無料) |
通信速度 | 1.5Mbps |
パケット放題Plusは、mineoアプリからmineoスイッチをオンにするだけで利用できます。
ネットや動画など、対象サービスに制限はないため、お得に利用できます。
UQモバイルのメリット
ここまで、UQモバイルには「通信品質が高い」メリットがあると解説してきました。
その他にも、UQモバイルには様々なメリットがあるので、詳しくみていきましょう。
UQモバイルのメリットは次の通りです。
UQモバイルのメリット
- データ容量をもらえる
- 下取りサービスがある
- 通話かけ放題プランがある
データ容量をもらえる
UQモバイルには、くりこしプランの基本データ量を増やせる「増量オプションⅡ」があります。
増量オプションⅡの内容は、以下の通りです。
基本プラン | 増量後のデータ量 |
くりこしSプラン+5G(3GB) | 5GB |
くりこしMプラン+5G(15GB) | 20GB |
くりこしLプラン+5G(25GB) | 30GB |
増量オプションⅡは、月額550円で利用できます。
基本プランと組み合わせて、お得にデータ通信を利用できるチャンスです。
下取りサービスがある
MNP新規もしくは機種変更した人を対象に、お使いの端末を下取りするサービスがあります。
他社の端末でもOKで、下取り対象機種であれば新しい機種代金から還元されます。
通話かけ放題プランがある
UQモバイルには、国内通話がかけ放題のオプションがあります。
一般的な通話料は30秒ごとに22円かかってしまうので、通話を頻繁にする人は通話料が高額になる危険性があります。
かけ放題オプションを申し込めば、定額支払いとなるので安心ですね。
ちなみに、国内通話かけ放題は月1,870円で利用可能です。
mineoとUQモバイルのデメリットは?
mineoとUQモバイルには、それぞれのたくさんのメリットがあることがわかりました。
とはいえ、デメリットも比較した上で検討したい人も多いでしょう。
ここからは、mineoとUQモバイルのデメリットについて掘り下げていきます。
mineoのデメリット
mineoのデメリットは、次の通りです。
mineoのデメリット
- 低速の時間帯が多い
- 通話オプションがやや高い
- ショップが少ない
低速の時間帯が多い
前章でもお伝えしましたが、mineoはお昼時の通信が混み合う時間帯は、低速になりやすい傾向です。
また、朝や夕方以降にも、低速になりやすい時間帯があります。
残念ながら、mineoの通信品質は安定しているサービスと言い難いのが現状です。
通話オプションがやや高い
mineoには通話かけ放題プランがありません。
また、いくつかある通話オプションは、UQモバイルと比較してやや高い傾向です。
ちなみに、mineoの通話オプションは次の通りです。
mineoでんわ10分かけ放題 | 通話定額30(月間最大30分間定額) | 通話定額60(月間最大60分間定額) |
935円/月 | 924円/月 | 1,848円/月 |
通常の通話料金が22円/30秒のところ、通話オプションに入れば10円/30秒の通話料金で利用できるのは良いところです。
とはいえ、かけ放題プランがない、オプションの利用料金がやや高いという点では、mineoで通話を利用するのはオススメできません。
ショップが少ない
mineoは実店舗が少ないため、万が一トラブルが起きた時に、対面でのサポートを受けられないデメリットがあります。
UQモバイルのデメリット
UQモバイルのデメリットは、次の通りです。
ポイント
- データ通信専用プランがない
- 月額料金は格安SIMの中ではやや高め
- 取り扱っている端末が少ない
データ通信専用プランがない
前述の通り、UQモバイルにはデータ通信専用プランはありません。
そのため、音声通話とデータ通信が利用可能な「くりこしプラン+5G」を契約するしかありません。
もし、音声通話機能がないタブレットを使うなら、UQモバイルはオススメできません。
月額料金は格安SIMの中ではやや高め
前章でmineoの月額料金と比較した際、UQモバイルの月額料金はやや高い印象を受けたと思います。
「少しの容量しか使わない」「通信品質よりも月額料金をおさえるのが優先」という人には、UQモバイルは向いていないでしょう。
取り扱っている端末が少ない
UQモバイルの取り扱い端末に関しては、全10種類と多い方ではありません。
数ある中から好きな端末を選びたい人は、家電量販店やネットショップなどでの購入をオススメします。
そこまで端末の種類にこだわりがない人にとっては、あまりデメリットにはならないので安心してください。
まとめ
mineoとUQモバイルを比較して、それぞれのメリットやデメリット、特徴について解説しました。
「通信費の節約」をするならmineo一択であると、おわかりいただけたかと思います。
とはいえ、両者とも特徴が一長一短なため、それぞれのメリット・デメリットを把握した上で慎重に検討することをオススメします。
最後に、mineoとUQモバイルについて、それぞれオススメしたい人をまとめます。
ポイント
- 月額料金をおさえられれば、通信環境にはこだわらない
- 月3GBも使わない
- 好きな端末とセットで購入したい
- タブレットをデータ通信専用プランで利用したい
【UQモバイルがオススメの人】
- 動画をよく見るので通信品質が第一
- 通話を頻繁に利用する
- 20GB以上の大容量データを使う
- ショップでサポートを受けたい
自分にとってどの特徴を最優先にするのかを見定めて、お得なプランを利用していきましょう。