格安SIMでありながら、大手キャリアと同等の通信品質で大人気のUQモバイル。
そんなUQモバイルでは、テザリング機能を無料で利用することが可能です。
当記事ではUQモバイルのテザリングについて、魅力をたっぷり伝えていきます!
この記事でわかること
- UQモバイルのテザリング基本仕様
- UQモバイルのテザリングとポケットWiFiを比較
- テザリングのメリット・デメリット
目次
そもそもテザリングとは?
テザリングとは、スマホをルーターとしてパソコンやタブレットをインターネットに接続できる機能です。
テザリングには、Wi-FiテザリングとUSBテザリング・Bluetoothテザリングの3種類が存在します。
Wi-FiテザリングとBluetoothテザリングは無線、USBテザリングは有線(USBポート)で接続を行います。
固定インターネット回線や無料のWi-Fiスポットが無くても手軽にインターネット環境を作り出せるテザリングは、出張先でのパソコン利用や喫茶店でのテレワークにもぴったり。
UQモバイルでも、もちろんテザリングは利用可能です!
UQモバイルはテザリングが利用可能!
冒頭でも述べましたが、UQモバイルではテザリングが利用可能です。
格安SIMにはテザリングができない事業者も存在していますが、UQモバイルは全てのプランでテザリングを使えます!
UQモバイルのテザリングは無料で使える
UQモバイルでは、テザリングに料金はかからず申し込みも不要。
通信事業者によってはテザリングの利用にオプション料金がかかる事業者もありますが、UQモバイルは良心的ですね!
接続先の機器にも特に制限はなく、ゲーム機やパソコンなどWi-Fi接続に対応した機器ならテザリングで接続をすることができます!
UQモバイルのテザリング容量は契約プラン容量と合算
テザリングで接続した機器の通信は、スマホで契約中のプランデータ量を消費します。
月間契約容量を超過した場合、テザリングの利用はもちろんスマホでの通信にも速度制限がかかるため注意をしましょう!
UQモバイルでは、高速データ通信量を使い切った場合「1GB/550円」で容量をチャージすることができます。
とは言え、月途中のデータチャージは割高なためテザリングを使用するなら大きめのプランへ予め加入しておきましょう!
UQモバイルでテザリングを利用する時の通信速度は?
続いて、UQモバイルでテザリングを利用している時の通信速度をお伝えします!
基本的にはスマホで通信する時と同じ速度!
UQモバイルは格安SIMながら、大手通信キャリア並みの速度品質を誇りスマホでの通信は快適そのもの。
テザリング時はスマホがルーターの役割を果たすため、高品質なUQモバイルの通信回線を接続先の機器でも利用できます。
スマホで直接通信をする時に比べ、スマホ→接続機器へ電波を飛ばすため若干の劣化がありますが、基本的には同程度の性能で通信できると考えてOKです。
ただし、ルーターになるスマホと接続機器の距離が離れると電波の劣化が起こります。
そのため、テザリングの際は接続機器とスマホをできるだけ近い位置で利用するようにしましょう!
速度についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
Wi-Fiテザリングの電波強度や速度はスマホ側の性能に左右される
Wi-Fiテザリングはスマホをルーター代わりに使用するため、スマホのルーター性能によっては通信品質に影響します。
Wi-Fiテザリング時におけるスマホ側の性能として、特に重要なのは「対応Wi-Fi規格」です。
主な対応Wi-Fi規格と、それぞれの規格における最大通信速度を表にしました。
対応Wi-Fi規格とテザリング時の速度 | |
IEEE802.11ax(Wi-Fi 6) | 最大9.6Gbps |
IEEE802.11ac(Wi-Fi 5) | 最大866.7Mbps |
IEEE802.11n(Wi-Fi 4) | 最大144.7Mbps |
細かな数字はわかりにくいかもしれませんが、表の上側にある規格ほど新しく速度が速いです。
おおよその目安としてWi-Fi5以上なら電波の劣化も少なく利用可能であり、Wi-Fi4ならやや電波は劣化するものの必要十分なスピード(HD画質の動画を難なく視聴可能)が確保できます。
メーカーにもよりますが、直近6〜7年で発売されているスマホならほぼWi-Fi4以上に対応しています。
反面、上記の表に存在しない旧規格だとテザリング使用時の電波は劣化が見られ、通信速度に影響を及ぼす可能性があります。
Wi-Fi規格は最近のスマホであればほぼWi-Fi4以上に対応しているため、あまり気にする必要はありません。
もしテザリング時の速度が遅く、利用しているスマホが古いものであれば対応Wi-Fi規格に問題がある可能性があります。
気になる場合は、スマホの取扱説明書(メーカーや通信事業者の公式HPで閲覧可能)で確認をしてみましょう!
UQモバイルのテザリングがあればポケットWiFiも不要?
テザリング機能は、ポケットWi-Fiの代わりとしても利用できるのでしょうか?
UQモバイルのテザリングとポケットWi-Fiについて比較をしていきます!
UQモバイルのテザリングとポケットWi-Fiを料金で比較!
まずはUQモバイルのテザリングとポケットWi-Fiのサービスを比較してみました。
通信容量と料金は、各サービスの主要事業者で最安値クラスの価格を表記しています。
通信容量 | 料金 | 初期費用 | 解約金 | |
UQモバイル (テザリング) |
3~25GB | 3GB 990円 15GB 2,090円 25GB 2,970円 |
手数料3,300円 | なし |
大手キャリア モバイルルーター |
3~無制限 | 3GB 4,000円 無制限 7,000円 |
手数料3,300円 端末代20,000円 |
なし |
クラウドSIM | 20~200GB | 20GB 2,100円 100GB 3,500円 200GB 4,500円 |
手数料3,300円 端末は無料(レンタル) |
なし~2年契約 10,000円程度 |
WiMAX | 100~150GB | 100GB 3,500円 150GB 4,300円 |
手数料3,300円 端末は0円購入 |
3年契約 20,000円程度 |
料金で見た場合、UQモバイルは単純な月額料金で圧倒的な安さ。
ポケットWi-Fiを契約する場合、当然ながらポケットWi-Fi分の費用は「スマホ料金+α」で発生します。
その点、UQモバイルはスマホ料金の中にルーター価格も込み(テザリング無料)のため、トータルの費用では非常に安価です。
ただし、月間最大容量は25GBと本格的なポケットWi-Fi運用は心許なく、月間100GB以上使える専用ルーターに分があります。
続いて、速度品質について比較をしてみます。
なお、通信速度は可能な限り実測ベースで比較をするために、「みんなのネット回線速度」による3ヶ月平均値から引用をしています。
つながりやすさ | 通信速度(実測) | 特徴 | |
UQモバイル (テザリング) |
★★★★☆ | 下り50Mbps 上り10Mbps |
au電波の直回線。 実測速度に優れ、通信品質が高い。 |
大手キャリア モバイルルーター |
★★★★☆ | 下り50~70Mbps 上り30~50Mbps |
大手キャリア直回線。 実測速度に優れ、通信品質が高い。 |
クラウドSIM | ★★★★★ | 下り10~20Mbps 上り10Mbps |
大手3キャリアのつながりやすい電波を取得。 エリアは広いが、実態は格安SIMと同じ仕組みのため実測速度は不安定。 |
WiMAX | ★★★☆☆ | 下り30~40Mbps 上り10Mbps |
auエリア+WiMAX専用エリアの回線。 電波の仕様上、環境に左右されやすい。 つながれば速度は速いが、エリアがやや狭い。 |
ポケットWi-Fi各サービスの主な回線品質と特徴を表記しました。
UQモバイルや大手キャリアの直回線では、安定した通信品質で利用することが可能です。
クラウドSIMは大容量&低価格であるものの、大手キャリアの回線を借りて提供するMVNO方式のため実測値にやや不安が残ります。
WiMAXはつながりさえすれば速度は速いですが、利用している電波の周波数の特徴で建物の高層階や奥、密集地にやや弱い特徴があります。
以上をふまえ、最終的な各回線の評価を表にしました!
料金 | 容量 | 通信品質&その他 | |
UQモバイル (テザリング) |
圧倒的に低価格 | 少ない(最大25GB) | 高品質。 |
大手キャリア モバイルルーター |
高額 | 無制限 | 最高品質。 |
クラウドSIM | 1GBあたり料金が安く高コスパ | 大容量(100GB~) | 中程度 |
WiMAX | 平均的 | 大容量(100GB~) | エリアが狭い 解約金が高額(3年契約+20,000円程度) |
ポイント
- 利用頻度やデータ量がそれほど多くないならUQモバイルでテザリングがお得!
- 多少品質を犠牲にしても、安価で大容量が使いたいならクラウドSIM
- 高額でも大容量&高品質なサービスが良ければ大手キャリアのモバイルルーター
UQモバイルのテザリングだけで対応可能なケース
続いて、UQモバイルのテザリングで対応できるケースをご紹介します。
まずは、主要なアプリケーションのデータ通信量を確認してみましょう!
主要アプリケーションのデータ通信量 | |
Zoom(通話のみ) | 約72MB/1時間 |
Zoom(ビデオ会議) | 約600MB/1時間 |
Youtube(720P画質) | 1GB/1時間 |
Netflix(高画質) | 3GB/1時間 |
Web閲覧 | 1ページあたり約500KB 200ページで約1GB |
メッセージの連絡(文字のみ) | 微量のため考慮不要 |
例えば、1週間に「ZOOMビデオ会議を2時間、Webを200ページ閲覧」という場合は約2.2GB消費します。
1月あたり10GB程度の計算になるため、UQモバイルの「くりこしプランL+5G(25GB)」ならまだ15GB余る計算となります。
また、平日は毎日Zoomを使う場合でも1日あたり1時間程度なら月間15~20GB程度と、ギリギリ対応できる範囲です。
そのため、毎日長時間Zoomで会議をしたり大容量データの転送(動画などのクラウドアップロード)が頻繁になければUQモバイルのテザリングで十分に対応ができます。
また、動画閲覧でも「週末の外出時にYoutubeを1~2時間見る」という程度なら余裕を持って対応できるでしょう。
動画や映像サービスを利用しないなら、データ消費は少ないため日常的に利用しても問題ありません。
UQモバイルのテザリングでカバーできる範囲は思ったより広そうですね!
UQモバイルのテザリングで対応できるケース
- 週に2~3時間程度のZoomビデオ会議
- 週に1~2時間程度の動画視聴
- 動画・映像コンテンツ以外の日常操作(パソコンやタブレット)
UQモバイルのテザリングでは対応が難しいケース
反対に、UQモバイルのテザリングでは対応できない利用イメージもご紹介します。
UQモバイルでは、速度が制限されるとほぼ使い物にならなくなるため、スマホと合わせて25GBを超過するような用途なら専用ポケットWi-Fiを契約するべきです。
UQモバイルのテザリングで対応できないケース
- 毎日2時間以上Zoom会議をする
- 日常的な動画視聴
- ゲーム機に接続して、1日1〜2時間オンラインゲームをプレイする
とは言え、実際のデータ量や使い勝手は利用してみるまで正確には把握できませんよね。
UQモバイルなら無料でテザリングが可能なため、まずはUQモバイルのテザリングを使ってみてデータが不足するならポケットWi-Fiを検討しましょう!
UQモバイルの低速モードでテザリングは使える?
UQモバイルは、速度制限時の低速データ通信でもそれなりの速度で通信が可能です。
そこで気になる点は「速度制限時にもテザリングは使える?」ということですよね。
制限時の速度は契約プランによって変わります。
UQモバイルの料金プラン | |||
くりこしプランS+5G | くりこしプランM+5G | くりこしプランL+5G | |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
月額料金 自宅セット割適用時 |
990円 | 2,090円 | 2,970円 |
速度制限時のスピード | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
表の通り、「くりこしプランS+5G」では300Kbps、「くりこしプランM/L」では1Mbpsで速度制限時も通信が可能。
テザリングの可否は速度によって変わりませんので、テザリングを使うこと自体はできます。
とは言え、300KbpsではWebページを開くのも一苦労で動画の視聴ほぼ不可能です。
また、1Mbpsなら中画質程度の動画はギリギリ視聴できますが、たまに止まってしまうなどややストレスを感じる速度。
ZoomなどのWeb会議は3Mbps程度が推奨環境のため、低速モードでは正常に動作しないでしょう。
そのため、低速モードでのテザリングはできなくはありませんが、おすすめはできません。
UQモバイルのテザリング利用メリット
次に、UQモバイルのテザリングならではのメリットをご紹介します。
スマホの契約プランに含まれるデータを利用するからこそ、小回りが効きとっても便利です!
Wi-Fiでしか使っていないタブレットを外に持ち出せる
ご自宅に、Wi-Fiでしか使っていない・今は使わなくなったタブレットはありませんか?
月額料金がかかることがもったいなくて解約をしたタブレットも、テザリングを使えば外に持ち出すことが可能です!
画面の大きいタブレットはお出かけの時に家族みんなで地図を見れたり、友人と同じ画面を見ながら会話ができてとっても便利。
テザリングなら月額料金もかかりませんので、外にタブレットを持ち出すチャンスです!
使えるタブレットについてはこちら!
データ量が少なくなった家族を助けられる
速度制限がかかってしまった場合、通常なら翌月まで待つか追加料金を支払ってデータチャージをするしかありません。
しかし、データが余っている端末からテザリングをすることで高速通信ができるようになります!
今すぐ高速通信したいけど、あと3日で月が変わるからチャージはもったいない・・・という時などに便利ですよ。
お互いの端末が近くにあることが条件ですが、うまく利用すれば便利に活用できます!
毎月プランを変更できる
UQモバイルなら、プランの変更は月単位で変更可能です。(前月までの申し込みが必要)
そのため、出張や旅行の予定がわかっていたらそれに合わせて契約データ量のプラン変更ができます。
「来月は出張で、出先でパソコンをつかいたいな」という時には大きなプランを契約するなど、使い勝手が非常に良いです。
ポケットWi-FiやWiMAXは気軽にプランの変更ができず、解約する場合は高額な違約金が発生するサービスもあります。
テザリングなら違約金などの心配もなく、無駄のないデータ利用が可能です!
データの繰り越しができる
UQモバイルはデータの繰り越しもできます。
テザリングやポケットWi-Fiの利用では月ごとのデータ使用量に波があるケースが多いですよね?
クラウドSIMやWiMAXなら使わなかったデータは無くなってしまいますが、UQモバイルのテザリングならそんなこともありません。
無駄なくデータを使える繰り越しはテザリングでもとっても便利です!
繰り越しの詳細はこちら!
UQモバイルのテザリングにおける注意点
最後に、UQモバイルでテザリングをする時の注意点をお伝えします!
便利なテザリングですが、利用時に困らないようしっかりポイントを押さえておきましょう!
バースト機能は廃止になった
バースト機能とは、低速時でもページ読み込み開始から数秒は高速通信ができる機能です。
以前のUQモバイルはバースト機能があることで、読み込みデータの少ないWebページやSNSは速度制限下でもそれなりの速さで動作していました。
ところが、現行プランの「くりこしプラン+5G」ではバースト機能が廃止されています。
M/Lプランは制限時の速度が1Mbpsのため影響は少ないですが、Sプランは300Kbpsで影響が大きいです。
テザリング時にもバースト機能が廃止されたことで読み込みが遅くなっているため、注意が必要です。
OSやアプリのアップデートに注意!
パソコンやゲーム機に接続をする時には、OSやアプリケーション・ソフトのアップデートに注意をしましょう。
アップデートはデータ消費量が多く、パソコンやゲーム機の場合はWi-Fiに繋がった瞬間に自動で更新を開始する設定になっています。
それはテザリングで接続をした時も同様で、思わぬデータ消費になり速度制限がかかかってしまうことも・・・。
対策として、アプリやOSは自動で更新をしないように設定変更を行なったり、自宅やフリーWi-Fiでこまめに更新をしておきましょう!
バッテリーの消費に注意!
テザリングは意外とスマホのバッテリーを消耗します。
パソコンと直接つなぐUSBテザリングなら充電しつつテザリングができますが、Wi-Fiテザリングの場合は突然のバッテリー切れに注意が必要です!
ポケットWi-Fiと異なり、スマホのテザリングはスマホ自体もメッセージの受信やバックグラウンド通信によりバッテリーが消耗します。
充電せずに使う場合は、目安として1時間に1回程度バッテリー残量を確認しましょう!
まとめ:テザリングが無料で使えるUQモバイルで、家計をお得に節約しよう!
当記事では、UQモバイルのテザリングについて解説・比較をしました。
100GBなどの大容量通信は行えないものの、日常利用やスポット利用なら十分にUQモバイルのテザリングは実用できます!
無料で使える機能なので、有効活用することで家計を賢く節約していきましょう!