3大キャリアから格安SIMに乗り換える場合にネックになるのが、メールアドレスが使えなくなることと、利用中のキャリア決済がどうなるのかという2つをよく耳にします。
キャリアメールに関して、2021年12月にメールアドレスを持ち運びできるサービスが開始されたことで解決されましたが、キャリア決済に関しては代替案などが必要です。
この記事では、格安SIMの代表ブランドであるBIGLOBEモバイルでキャリア決済が利用できるかやキャリア決済を利用できる格安SIMの紹介をしていきます。
この記事で伝えたい内容
- キャリア決済を利用できる格安SIM
- BIGLOBEモバイルに乗り換える際のキャリア決済の代替案
- BIGLOBEモバイルの料金プラン
- BIGLOBEモバイルのメリット/デメリット
目次
キャリア決済を使える格安SIM
まずはキャリア決済のサービスを提供している格安SIMを紹介していきます。
キャリア決済って何?
サービス名は以下の通りです。
キャリア決済のサービス名
- ドコモ:ドコモ払い
- au:auかんたん決済
- ソフトバンク:ソフトバンクまとめて支払い
キャリア決済を使える格安SIM①Yモバイル
ソフトバンクのサブブランドとして運営されているYモバイルではキャリア決済を使うことができます。
サービス名は「ワイモバイルまとめて支払い」で、ソフトバンクのキャリア決済とサービス名も似ています。利用限度額は以下の通りです。
年齢 | 利用限度額 |
12歳未満 | 最大〜2,000円/月 |
20歳未満 | 最大〜20,000円/月 |
20歳以上 | 最大〜100,000円/月 |
こちらでも解説中!
Y!mobile公式サイト
キャリア決済を使える格安SIM②UQモバイル
Yモバイルと同じようにUQモバイルはauのサブブランドとして運営されている関係から、キャリア決済を使うことができます。
UQモバイルのキャリア決済のサービス名は、「auかんたん支払い」で、auと同じです。
年齢 | 利用限度額 |
13歳未満 | 最大〜1,500円/月 |
20歳未満 | 最大〜10,000円/月 |
20歳以上 | 最大〜50,000円/月 |
UQモバイルのキャリア決済の利用限度額は20歳以上のみ契約期間によって変動します。契約から4ヶ月未満は最大10,000円、4ヶ月から24ヶ月までは最大30,000円です。
こちらでも解説中!
キャリア決済を使える格安SIM③mineo
mineoでは独立系の格安SIMでは珍しくキャリア決済を利用できます。
サービス名は「mineoキャリア決済」で、年齢や契約機関によって利用限度額が変動します。利用限度額は以下の通りです。
年齢 | 契約期間 | 利用限度額 |
---|---|---|
19歳まで | - | 〜20,000円/月 |
20歳以上 | 〜6カ月 | 〜20,000円/月 |
6カ月〜12カ月 | 〜50,000円/月 | |
12カ月〜 | 〜100,000円/月 |
こちらでも解説中!
キャリア決済を使える格安SIM④楽天モバイル
第4のキャリアと呼ばれる楽天モバイルでもキャリア決済は利用可能です。
ただ、楽天モバイルのキャリア決済はAndroidのみ利用可能です。iPhoneユーザーは利用できないので注意が必要です。利用限度額は以下の通りです。
年齢 | 利用限度額 |
13歳未満 | 10,000円/月 |
14〜17歳 | 20,000円/月 |
18〜19歳 | 50,000円/月 |
20歳以上 | 200,000円/月 |
こちらでも解説中!
ahamo/povo/LINEMOでもキャリア決済は利用可能
ドコモ/au/ソフトバンクの最新のサブブランド、ahamo/povo/LINEMOでもキャリア決済は利用可能です。
キャリア決済ができないからという理由で格安SIMに乗り換えないならサブブランドへの乗り換えをおすすめします。
こちらでも解説中!
povo2.0だけ非対応
auのサブブランドpovo1.0ではauかんたん決済を利用できますが、povo2.0ではまだ対応していません。
povo2.0を利用している場合は他の決済方法を利用するか、povo1.0で利用するかを選ぶ必要があります。
BIGLOBEモバイルはKDDIの子会社でもキャリア決済は非対応
BIGLOBEモバイルの親会社はauを運営しているKDDIですが、別ブランドとして格安SIMを運営しているのでキャリア決済を使うことはできません。
Webサービスなどを利用する場合は他の決済方法の利用が必要になります。次の項目ではBIGLOBEモバイルに乗り換える場合のキャリア決済の代替案を紹介します。
BIGLOBEモバイルに乗り換える際のキャリア決済の代替案
前述した通り、キャリア決済が利用できる格安SIMにBIGLOBEモバイルは含まれていません。
ここからは、BIGLOBEモバイルに乗り換えた際のキャリア決済の代替案を紹介します。
BIGLOBEモバイルに乗り換えた場合のキャリア決済はどうなる?
キャリア決済でサービスを利用した状態でBIGLOBEモバイルや格安SIMに乗り換えた場合、最終的にはそのサービスは未決済になり自動退会になります。
ドコモからahamoやauからpovo、ソフトバンクからLINEMOのサブブランドへの移行でも自動で退会になります。継続して同様のサービスを利用したい場合は再度加入する必要があります。
キャリア決済の代替案①クレジットカード
キャリア決済の代替案の代表と言ってもいいのがクレジットカードです。ただ、クレジットカードを持っていないからキャリア決済を利用している場合が多いことが考えられます。
クレジットカードを持っていればキャリア決済よりもポイントが貯めれるなどメリットが多いのでクレジットカードで対応することをおすすめします。
キャリア決済の代替案②デビットカード/プリペイドカード
クレジットカードを持っていない場合のキャリア決済の代替案は、デビットカードやプリペイドカードです。
デビットカードとは?
デビットカードとは、銀行の預金と連動したカードです。預金金額から引き落としができるカードで引き落としの手続きが必要なくなるので便利です。
プリペイドカードとは?
プリペイドカードとは、購入金額分だけサービスを利用できるカードです。iTunes CardやGoogle Playギフトカードが代表例です。キャリア決済やクレジットカードと違って先に購入する必要があります。
キャリア決済の代替案③PayPayなどのキャッシュレスサービス
PayPayなどのキャッシュレスサービスもキャリア決済の代替案として使うことができます。ただ、Webサービスなどはキャッシュレスには対応していない場合が多いので注意が必要です。
キャリア決済の代替案④コンビニ支払いや代引き
昔からある支払い方法ですが、コンビニ払いや代引きもキャリア決済の代替として使うことができます。Webサービスには使うことはできませんが、ネットショッピングには使うことができるので、1つの代替案として覚えておきましょう。
キャリア決済の代替案⑤キャリア決済対応SIMと2台持ちする
クレジットカードを持っていなくて、デビットカードやプリペイドカード、キャッシュレスサービスでも対応できない場合は、キャリア決済に対応している格安SIMと2台持ちをするのもおすすめです。
最新機種の中には、物理SIMとeSIMのデュアルSIMで使えるスマホも発売されています。eSIMを使っていないならもっとも安い格安SIMをeSIMで発行してキャリア決済を使うことができます。代表的な端末は以下の端末です。
デュアルSIM対応スマホ
- Galaxy S20 5G
- ROG Phone 3
- iPhone12シリーズ/13シリーズ
- R15 Pro
- Xperia 5
格安SIM
- ahamo
- LINEMO
- Yモバイル
- UQモバイル
- 楽天モバイル
楽天モバイルは1GBまでは0円で利用できるので、Androidユーザーなら2台目の契約にはおすすめです。それ以外だと、LINEMOのミニプランなら月額990円で利用できるので、非常におすすめです。
BIGLOBEモバイルの料金プラン
では、BIGLOBEモバイルの料金プランを紹介します。BIGLOBEモバイルのプランは、音声通話SIMとデータ通信SIMを選ぶことができます。
BIGLOBEモバイルの料金:音声通話SIM
BIGLOBEモバイルの音声通話SIMの料金プランは以下の通りです。
プラン名 | プランS | プランR | プランM |
データ容量 | 1GB | 3GB | 6GB |
月額料金(1年目) | 550円(税込) | 770円(税込) | 1,320円(税込) |
月額料金(2年目以降) | 1,078円(税込) | 1,320円(税込) | 1,870円(税込) |
1年目は割引されるので、ほぼ半額で利用することができるのが特徴です。
BIGLOBEモバイルの料金:データ通信SIM
BIGLOBEモバイルのデータ通信SIMのプランは以下の通りです。
SMS機能有り | SMS機能無し | |
3GB | 1,122円(税込) | 990円(税込) |
6GB | 1,727円(税込) | 1,595円(税込) |
12GB | 3,102円(税込) | 2,970円(税込) |
20GB | 5,082円(税込) | 4,950円(税込) |
30GB | 7,557円(税込) | 7,425円(税込) |
データ容量に応じて料金が変動するプランです。3GBならpovoやLINEMOなどと同等の料金ですが、12GB以上になるとahamo/povo/LINEMOなどに比べると割高になるので注意しましょう。
もっと詳しく知りたい方はこちら!
BIGLOBEモバイルに乗り換えるメリット
BIGLOBEモバイルではキャリア決済は利用できませんが、乗り換えるメリットはたくさんあります。ここからはBIGLOBEモバイルに乗り換えるメリットを紹介します。
BIGLOBEモバイルのメリット①親会社がKDDI
BIGLOBEモバイルは、親会社がKDDIのため安心して利用することができるのはメリットです。KDDIと言えばauを運営している会社なので安心感は抜群です。
BIGLOBEモバイルのメリット②3大キャリアに比べて安い
BIGLOBEモバイルに限らず格安SIM全体のメリットでもありますが、3大キャリアに比べて月々の料金を抑えることができるのはBIGLOBEモバイルのメリットでもあります。
BIGLOBEモバイルのメリット③エンタメフリーオプション
BIGLOBEモバイルの最大のメリットとも言える、エンタメフリーのオプションが利用できるのは非常に魅力的です。動画コンテンツ以外にも音楽コンテンツ、ラジオや電子書籍もフリーで使うことができます。
エンタメフリーは308円で加入でき、初めて加入してから半年間は無料で使えるキャンペーンもあるのも嬉しいポイントです。フリーで見られる動画コンテンツは以下の通りです。
フリーで見られる動画コンテンツ
- YouTube
- YouTube Kids
- AbemaTV
- U-NEXT
フリーで聞ける音声コンテンツ
- YouTube Music
- Apple Music
- Spotify
- AWA
- Amazon Music
- LINE MUSIC
- dヒッツ
- RecMusic
- 楽天ミュージック
- TOWER RECORD MUSIC
- radiko
- らじる★らじる
音楽再生やラジオ再生以外のコンテンツはエンタメフリー対象外なので、Apple MusicのMVなどはカウントされます。次はフリーで読める電子書籍は以下の通りです。
フリーで読める電子書籍
- dブック
- dマガジン
- 楽天Kobo
- 楽天マガジン
BIGLOBEモバイルのメリット④BIGLOBEでんわで通話代を節約できる
BIGLOBEモバイルでは、BIGLOBEでんわを活用することで通話料金を節約することができるのもメリットです。
通話をよく使う方向けに通話オプションも用意されているのは嬉しいポイントです。
BIGLOBEモバイルのメリット⑤ドコモ回線/au回線を選べる
BIGLOBEモバイルのメリットとして、タイプA(au回線)とタイプD(ドコモ回線)を選ぶことができる点があります。
住んでいる地域によって回線の繋がりやすさが違うので、回線を選べるのはメリットです。
BIGLOBEモバイルのデメリット
最後にBIGLOBEモバイルに乗り換えるデメリットも紹介します。
乗り換える際はデメリットもしっかりと理解して契約をすることをおすすめします。
BIGLOBEモバイルのデメリット①大容量のプランは高い
BIGLOBEモバイルのデメリットの1つ目は、大容量プランが割高なことです。
ahamo/povp/LINEMOの大容量プランがかなり安くなったことで、BIGLOBEモバイルを契約する理由が減りました。
動画や音楽をメインで使うユーザーにはエンタメフリーオプションに加入すれば大容量プランはあまり必要ないので、適宜オプションの加入も検討しましょう。
BIGLOBEモバイルのデメリット②エンタメフリーの画質が最適化される
BIGLOBEモバイルのデメリットの2つ目は、エンタメフリーで動画視聴をする際に、動画の画質が通信の最適化により落ちる可能性がある点です。
通信が制限されることで、最高画質での動画視聴ができない場合が多いので、映画などを見る場合は注意が必要です。
BIGLOBEモバイルのデメリット③実店舗がない
BIGLOBEモバイルのデメリットの3つ目は、実店舗が存在しない点です。
格安SIMのほとんどがWebで完結していますが、BIGLOBEモバイルも契約からサポートまで全てWebのみです。
解約する場合もMNP以外は電話をする必要があるので、そもそもWebに慣れていないユーザーにはおすすめできません。
BIGLOBEモバイルのデメリット④混雑時の通信速度の低下
BIGLOBEモバイルのデメリットの4つ目は、たくさんのユーザーがネットを利用する時間帯にネット接続をすると通信速度が低下する点です。
回線自体をドコモやauからレンタルしているので、ahamo/povo/LINEMOに比べると不安定な上に回線速度が低下する可能性が高いのもデメリットです。
BIGLOBEモバイルのデメリット⑤各種手数料が発生する
BIGLOBEモバイルのデメリットの5つ目は、契約時や解約時に各種手数料が発生する点です。契約手数料は必ず、解約は契約期間によって手数料が発生します。
ココに注意
- プラン申し込み手数料:3,300円
- SIMカード準備料:433.4円
- 音声通話サービス解約手数料:1,100円(契約から13ヶ月未満)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
キャリア決済を利用できる格安SIMやBIGLOBEモバイルや格安SIMでキャリア決済が利用できない場合の代替案を紹介してきました。
ポイント
- BIGLOBEモバイルではキャリア決済非対応
- 格安SIMの多くはキャリア決済非対応
- ahamo/povp/UQモバイル/Yモバイル/LINEMO/mineo/楽天モバイルはキャリア決済対応
- キャリア決済の代替案は4つ
- BIGLOBEモバイルはメリット/デメリットを比較して契約する
クレジットカードを持っていればほとんどは解決できることですが、キャリア決済を利用している方の多くはクレジットカードを持っていないから利用している場合が多いことが考えられます。
デュアルSIMのスマホなら上手く契約すればそこまでお金を使わずにキャリア決済も利用できるようになるので、この記事を参考に検討してみてください。